魔進戦隊キラメイジャー第38話を観て救われた俺ガイル
昨年の11月、古坂大魔王氏が育休をとったと聞いて「えっキラメイジャーの撮影は大丈夫なんだろうか」と要らぬ心配をしていた。
そして昨日、第38話が古坂氏演じる博多南無鈴(はかたみなみ・むりょう)が不在回だったので恐らく育休中の撮影だったのかな?と気づいたのだが、気づくまでけっこうな時間がかかった。
どれくらいかと言うと、日曜日にキラメイジャー大好きな息子氏とリアタイ視聴即録画再生、本日起床即録画再生、帰宅して1回視聴して、4回目にしてようやく
「いや博多南さんいなくても全然まわせたな!?」
と気づいた。それくらい、なんの問題もなく話が進んだのだ。
本来なら博多南氏は武器のメンテナンス、敵が出現した際の連絡や指示などの、司令塔兼サポーター役。キラメイジャーの戦いを陰で支える大事な役割を担っている。
そんな彼の不在は、冒頭たったひと言
「博多南さんは海外出張」
で済まされてしまう。敵の攻撃でメンバーの4/6が戦闘不能なほど痛めつけられていても、「海外の博多南さんに相談しよう」なんてだ〜れも言わない。そしてメンバーの機転で見事勝利。
この回に私はもう、めちゃめちゃ感動したのだ。
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就活の時に、「自分しかできない仕事なんてない。誰かがいなくなっても仕事がまわるのがいい組織」とOB訪問で聞いて「会社ってスゲー!」と思ったのに、いざ入社して産休育休取ったらまぁ会社用携帯持って里帰りするは子供抱きながらお客と電話させられるは……
その当時は「引き継ぎちゃんとしてなかったせいだな……」と思っていたが、
いや休職中やろがい
引き継ぎはともかく客からの電話は出なくてもいいでしょうよ!
と何年か経ってから気づいた。
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今回の博多南不在回で見事勝利したキラメイジャー及び地球防衛組織CARATは、司令塔1人いないくらいで地球を守れないような組織ではない(←文に起こすと人材が優秀すぎる気もする)ということがわかった。
そもそも第2話で本業とヒーロー活動の両立を悩むメンバーのためにリーダーが「好きなことでキラキラしてなきゃ、キラメイジャーになれない!(意訳)」と言って代役人形にヒーロー活動をさせていたので、ワークライフバランスの感覚がメンバーに浸透していたのだと思う。もちろんメンバーがハチャメチャ強いというのもあるんですけど。
今年の年始、「逃げ恥」の特番でせっかく夫が育休を取ったのにコロナの影響で育休を早く終わらせたエピソードがあった。
実際の中小企業での育休なんてきっと実情はそうなんだろう、とはいえ「逃げ恥でさえそうなのか……」と思っていた1週間後に子供向け番組で救われた気持ちになるなんてエモ。
OB訪問での自分が転職する時に聞いた話は自分が転職する時にもかなり自信になったというか、「私ひとりやめたくらいで困るような会社は会社組織じゃないも〜ん」と逃げる言い訳になったので、世の責任感強い皆さんは頭の片隅にでも置いておくといいと思います。
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