場所に固定された最長30秒の音声配信アプリ「shouTpuT(シャウトプット)」
生まれ故郷の西ノ島で福祉しながら音声サービスの開発をしている大野希です。
今年の4月に「CastLe Voice」というプラットフォームを開発しました。あの経験を通して
「案外簡単にプラットフォームって作れんじゃん!」
ということが分かってしまったのが最も大きな成果と言えるでしょう。で、その後どうなったのか…。
リリースから5か月たった8月末に、開発・保守の外注先であるカスタメディアさんからインタビューを受けました。
一番最後のところで僕が言っていた今後の展望というのがこちらになるのですが…
CastLe Radioでは、「“音声の未来”を作る場」と「音声の仲間作り」を軸とし、CastLe Voiceの運営だけでなく、シャウトプットという特定の場でのみ音声を聞けるサービスなど、新しいことにも挑戦していこうと考えております。
ここで初めて出てきた「シャウトプット」という言葉。正確には「shouTpuT」と書く音声配信アプリのことなのです。
shouTpuTってなんなの?
特徴は次の4つ
→収録時間は最長30秒
→聞くことが出来る場所を設定して配信
→リスナーはその場所に行くことで聴くことができる
→全ユーザーがリスナーで配信者
図の通り、短い音声(shout)にして、場所に置く(put)というシンプルな仕様です。
短い音声に場所の縛りをもうけることで、リスナーの今その場所にリンクした内容を、リスナーの生の感覚や体験を邪魔することなく届ける配信を可能にします。
このアプリリリースが年明けの1月を予定しています。
開発費とユーザー、配信、ニーズが充実したら実装という形になりますが、ユーザーは、ひとつの場所にひとつの声という単発の配信にとどまらず、
→配信者とリスナーを自由に指定できるグループの作成・運営(会費徴収可能)
→複数の場所に異なる音声を設置、聞く順番を設定し、音声ツアーとして配布・販売
→配信の開始と終了の時間指定(グループでやるとタイムカプセル機能にできる)
→NFT化し、配信の所有をプラットフォーマーから独立
という追加機能を、月額会員に登録することで利用することが可能となります。
一番最近の開発進捗はこんな感じ
開発の進行具合は週一ペースでポッドキャストで配信してます。
最初は「故郷に何ができるか」という問いからだった。
僕が生まれ育ち、Uターンという形で今住んでいる島根県隠岐諸島。
もともと、「地域のため」とか「島の人への恩返し」とかいう考えがうっとうしく感じてた青年が、なぜ「故郷のための開発をしたい」と強く感じるようになったのか。
そこには、この地域の死というものを、Uターンをしてから強く感じたことに起因しています。コロナ禍以前の自分の記事を久しぶりに読んだら、この時から意識してたんだな~と実感(笑)
感染症の時代を経ても、その思考は変わりませんでしたが、そこに向かう姿勢は大きく変わりました。その姿勢の変化とは「悲観しなくなった」こと、そして「100年後を考えるようになった」ことにあります。
この変化の原因として、大きく影響を及ぼしたのが、音声配信でした。ここに関しては、次回以降お話しします。
悲観無しに、歴史として100年後を考えるようになったことで、「100年後に無形の資源を音声で届けたい」という思いが膨らむことになります。「絶望的な未来」という主観を打ち消したことで、逆に「全然論理的ではないけど地域の好きを未来に残したい」という主観が強くなったという不思議体験でした。
その手段の一つとしての「shouTpuT」なのです。
100年後に音声で届けたい
このサブタイトルが、shouTpuTのビジョンです。
100年という時間は歴史的にみるととても短いですが、個人やプラットフォームの寿命で見るととても長く感じます。だから、shouTpuTだけで100年後に届けるという前提では作ってませんし、機能の存在理由も「アーカイブを一つでも多く存在」させ「アーカイブを一つでも多く未来へ」届けることに極振りしています。
長くなりましたが、年明けのリリースに向けて開発チームを応援していただけますと嬉しいです。
話を聞いてみたいなという方は、noteコメント、Twitter、Facebookにメッセージいただけますと幸いです。
Gmail:castle.newvoice@gmail.com