初めてのAセクシャルオフ会
はじめてAセクシャルオフ会に参加したのは、就職して数年経った頃だった。
会社ではことあるごとにセクハラ発言を受け、絶望していた頃だった。
参加者は、20人くらい。会議室で話をする形式だった。共有できる話もあって、私は初めて仲間に会った気がした。だが、途中から不穏な空気を感じた。
「シスヘテ」という言葉をやたらと連発していることだ。どうやら、「シスヘテはセクマイを理解できない」というのが参加者の総意らしかった。
「シスヘテ??」
意味がわかってから、愕然とした。
シス→シスジェンダー。社会的性別と身体の性別と性自認が一致していること。
ヘテロセクシャル→異性愛の人たち。
私自身のことだったからだ。Aセクシャルだれど、恋愛感情のある私はここでも居場所がなかった。
恋愛至上主義の中でもAセクのコミュニティにも居場所がない。そう思うと悲しかった。
はじめてのオフ会はなんだか苦い経験となってしまった。