如月ぴえ

ノンセクのライター。ずっと一人だ!と絶望を抱えながらも、友情結婚の婚活をしたり、旅行を…

如月ぴえ

ノンセクのライター。ずっと一人だ!と絶望を抱えながらも、友情結婚の婚活をしたり、旅行を楽しむ日々を送る。今は、ひとやすみ中。 ※ノンセクシャル 恋愛感情あるが、性的欲求は抱かない。

最近の記事

久しぶりのオフ会で感じたこと 

 noteを書かなくなって、気が付いたら3年も経っていた。今日、オフ会で私のブログ(たぶんはてなブログ)を見ていたというフォロワーさんがいらっしゃって、なんだか久しぶりに書きたくなったので、こちらに投稿する。  この3年間に色々なことがあった。まず、友情結婚した。そのことは、後で時間をかけて綴っておきたい。  オフ会はアセクシャルの方とノンセクシャルの方とすてきなお茶会をした。途中からオタクな会話を繰り広げてしまい、申し訳なかったなあと思う。  久しぶりのオフ会は、なんという

    • セクマイを題材に創作するということ

       Twitterでおそらくアセクシャルの登場人物が出てくるマンガが話題になっている。悲しい気持ちになったり、傷つけられたり、不快な思いをした人もいた。私もその一人である。  ただこれが原因で、セクマイを題材にした創作を書くことを避ける風潮が生まれてはいけないと思う。取材をしたり、勉強をして下調べをする必要があるし、実在のことをテーマにするなら誰かを傷つけるかもしれないという心構えが必要だ。  私はノンセクの当事者で、ノンセクを題材にした小説を書いているが、そのことにあぐら

      • 台湾の香りを思い出す

         台湾が好きだ。毎年、二回は台湾に行かないと気が済まない。最後に行ったのは、2019年の10月なのでもう一年以上行っていない。気が狂いそうだ。  お茶のスタンドがどこにでもあって、私の好きなミルクティーやフルーツの入ったお茶が飲み放題だ。  適当に入った店のスープも美味しいし、小籠包はいくらでも食べれる。水餃子も美味しすぎる。もちろんチャーハンも美味しい。夏のマンゴーたっぷりのふわふわのかき氷も美味しい。  中でも一番好きなのは、迪化街だ。問屋街で、お茶や乾物やそのほか

        • 逃げ恥に失望した話

           逃げるのは恥だが役に立つをみて失望した。たぶん私は逃げ恥に期待しすぎていたんだと思う。もちろん、色々な生き方があるとか、子育てが大変だという描写を人気俳優でやるのは社会的に意義があることだと思う。このドラマを観て救われたという人もいると思う。なので、これから書くことは一意見として受け止めてもらえば幸いだ。ファンとはいえ、マンガは数冊しか読んでいないドラマ版にファンであることも最初に断っておく。  前作であれだけ、合理化された、でも、心が通っている夫婦生活を送っていたのに、

        久しぶりのオフ会で感じたこと 

          停滞ともやもやと

           なんだか停滞してしまった。会社の帰り、電車の中で、宝石商リチャード氏の謎鑑定を読んでいたら、こんなにきれいな世界があるのに、私は何をしているんだろうと突然すべてが嫌になった。今日は東京でコロナ感染者が500人以上出たのに、電車でマスクしていないどころか、酒を飲んでいる人までいる。会社では一日中マスクをして、会社では、派遣社員のくだらないもめごとの仲裁をしている。大切な人に自由に会えないのに、私は何をしているのか。  思えば、今年は何もできなかった。文フリに出るために、文章

          停滞ともやもやと

          恋愛感情を手放したら楽になった話

           私は恋愛がしたいノンセクだ。いつかどこかでノンセクを受け入れてくれる人と出会って、恋愛がしたい。その願いをずっと持ち続けて来た。けれど、私はノンセクを受け入れてくれる人だと信じていた人に、手ひどく裏切られ、食べ物の味がなくなり、人を信じられなくなった。その経験から、もう恋愛をするのはやめたい、手放したいと思うようになった。  裏切りから二年経ってやっと気持ちが落ち着いた私は、友情結婚の相談所に入会することにした。そのときも私は頭のどこかで、恋愛がしたい、誰かを好きになりた

          恋愛感情を手放したら楽になった話

          コロナ禍で風邪を引いたら

           いつもは自分の書きたいことを書き連ねているだけのこのノートだが、これだけは色んな人に読んでもらいたい。   最初に結論を言うと、熱が出たときに、診てもらえる家の近くの医療機関(主に内科)を調べておいた方がいい。休診日もあるので、できれば複数だ。私はこれを調べていなくて、今回少し大変だった。  突然だが、喉が痛くて咳が出たらどうするか。いつもなら適当に薬を飲んで早く寝るか、数日症状が続いたら会社帰りに遅くまでやっている内科に行くかなというレベルである。会社では、風邪の症状

          コロナ禍で風邪を引いたら

          金持ちに憤りを覚える同級生の話

           高校のとき、仲の良かった友達がいた。Sは、とても失礼な言い方をすると、あまり理性的な話し方をしない。少し早口で子どもっぽいというか少し舌足らずな話し方をする。私はSがあまり成績が良くないんだろうと思っていたら、あとでSの成績を知って驚いた。国語が得意な上、努力家で暗記が必要な科目は、ほとんど満点だった。Sの暗記用ノートは、覚えるべき単語でびっしりと濃い筆跡で埋め尽くされていて、さながら狂気のようなものを感じた。仲良くなると、あまり人付き合いが得意な方ではなく、人に話しかけら

          金持ちに憤りを覚える同級生の話

          女性が働きやすい職場に要注意!!

           突然だが、女性が働きやすい職場と聞いて何を思い浮かべるだろうか?育児休暇が取りやすい?時短勤務ができる?男性も育児休暇を取っている?子育て中の先輩がたくさんいる?残業が少ない?  私が働いている会社も、就職説明会で上に上げたような話があった。私は何となくそういう会社なら、有休がとりやすくて残業も少ないんだろうなと思って、就職した。当時から、ノンセクを自覚していたので、子どもを産むビジョンは全く持っていなかったけれど、もし気が変わったときにそういう制度があった方がいいだろう

          女性が働きやすい職場に要注意!!

          経験してない癖にと言ってはいけない

           ある人が何かを発言したときに、たとえその人が経験してない事象だったとしても、経験してない癖にと揶揄してはいけない。もちろん、その人の考え方や勉強不足を批判するのは構わないと思う。でも、経験していないということを批判してしまうと、全ての人が経験していないことを何も発言できないし、ひいては何もできないということになってしまう。  少し乱暴な例えであるが、例えば出産経験のない女性や男性が産婦人科の医師になれなかったり、子どもがいないと保育士の仕事ができなかったりするだろう。この

          経験してない癖にと言ってはいけない

          文章が書けるようになった原点の話

           私は、文章を書くのが好きで、文章を書くことを仕事にしたいと思っている。でも、高校生になるまで文章が全く書けなくて、文章を書くのが大嫌いだった。読書感想文はどうしても書けず、親に書いてもらっていた。  でも、私は、小学生のときから、国語は得意で、本を読むのが好きだった。それでも、なぜか文章を書くことを褒められたことはなかった。自分でも何で本を読むのが誰よりも早いのに、文章を書けないのかわからなかった。学校の先生は、作文が書けない私を書けるまで居残りさせた。居残りさせても、何

          文章が書けるようになった原点の話

          初めて文フリに出たときのこと

           2018年の11月、私は初めて文フリに出た。ノンセクを理解してくれると思っていた彼に振られたショックでメンタルを相当やられていた。文章を全く書けなくなっていたけれど、彼との思い出をきちんと振り返ろうと思って、彼に長い手紙を書くような気持ちで長い長い文章を綴り、「キスなんていつでもできると思っていた-ノンセクシャルの私と恋愛-」というタイトルをつけ、ノートやはてなブログに書いていた短いエッセイを添えて、コピー本を作ることにした。  コピー本の作り方もよくわかず、少し想像すれ

          初めて文フリに出たときのこと

          いじめ被害者の私が一番許せなかったこと

           私は小学校の後半、いじめに遭っていた。クラス全員に無視されるのは、まだ楽な方だった。本でも読んでれば好きに過ごせたし、行事などは適当にさぼっていれば良かった。エスカレートしてきて、階段の一番上から突き落とされそうになったり、耳元で大声で叫ばれるようになったり、机の上に「死ね」と彫刻刀で掘られたりしたので、身の危険を感じて、途中から学校に行くのをやめた。唯一参加した卒業式も、一人だけワンピースを着ていた、お嬢様ぶっているという理由で、複数人に呼び出されてボコボコにされそうにな

          いじめ被害者の私が一番許せなかったこと

          派遣が全然使えない話

           最初に断っておくけど、全ての派遣社員の話ではない。私の会社に来ているごく少数の話だ。他に適当な言葉が見つからないので、派遣ということにしておく。  私の仕事を、身バレしない程度に、ざっくり言うと、大量に書類が届いて、それに対して支払いを行うという業務をしている。  社員が7人、派遣社員が7人、パートが3人いるそこそこ大きなチームだと思う。二年前に部署編成があって、私より年上の派遣社員がたくさん入ってきた。私の業務経験は、大体10年くらいで、入ってきた派遣を教える立場にな

          派遣が全然使えない話

          正論が欲しいわけではない

           ノンセクを初めて理解してくれたと思っていた、彼と連絡が取れなくなって、メンタルがやられていた頃、私は友達と会うことができなくなっていた。彼のことを友達に聞かれるのも嫌だし、何か聞かれて平静でいられなかった。友達は家庭があったり、それぞれ充実しているように見えた。幸せそうな友達の話にまざるのが耐えられなかったというのもある。  会えなくなったのには、きっかけがある。友達数人で会ったとき、彼の話をすると、「もう連絡が取れなくなった人とは、これから先きっとうまく行かない」「次の

          正論が欲しいわけではない

          筆を折った話

           数年前、私は一度、ライターとして筆を折り、noteやブログも書かなくなっていた。  当時、私はあるサイトで、本名名義で不定期にドラマ批評を書いていた。必死に書いていたけれど、書いてはヤフーコメントで批判された。この人はこの程度でいくらもらっているのかとか、くだらないコメントも溢れていた。原稿が掲載されると嬉しいのだが、それと同時に批判されるという恐怖もつきまとっていた。今思うと、批判されるくらいに当たり前のことなのだが、当時は眠れないくらい怖かった。本名名義というのも私の

          筆を折った話