ペガサス・ファンタジアー長新太の世界ー｜長新太　モービル石油　1977年

赤馬（ペガサス）さんと動物たちの不思議な毎日。

雪だるまの頭の上にのってしまったり、
しっぽにコイのぼりがからまってしまったり、
カサ畑を駈けていったり、
毛糸の雲につつまれて休んだり、
体の下のほうだけみどり色になったり、
トビウオたちと出会ったり、
深い穴の中にいるイノシシを救ったり……。
96ページの文庫サイズの中に小さなお話が23編収められています。

ナンセンスとファンタジーが溶け合って、ゆったり豊かな気持ちにしてくれるのです。

人生を終えるときに、「この世の本の中で、1冊だけ天へ持っていっていいよ」と言われたら、この本がいいなと思わせてくれるた小さな宝物のような一冊です。