「C → Am → Dm → G7」のありふれた循環コードをアーバンなサウンドにする方法
R&B、ジャズ、ソウルなどのアダルト・コンテンポラリーはサウンドがおしゃれですよね。アドバンスドなコードの進行がオトナ感を醸し出しているわけですが、実は多くの曲におけるコード進行は、スリーコード(主要3和音)などによるシンプルなコード進行が元となってます。「え、でもメチャカッコいいけど」と疑問を感じると思いますが、本当です。このコード進行に出てくる Dm7 もスリーコードの一つである F の代理コードです。
それらのシンプルなコード進行がどのように変形して複雑なコード進行になっていくのか、その過程を解説します。
んじゃ、説明していきますね。
元のコード「C → Am → Dm → G7」コード進行のアレンジ完成形は
「Dm7(9) → G7(13) → CM7(9) → A7(♭13)
Dm7(9)
G7(9,13)
CM7(9)
A7(♭13)
鍵盤で実際に音に出して弾いてみて下さい。テンションの響きが心地いい、都会的なサウンドを持ったコード進行になっています。
ファンキーなリズムループの上に白玉でエレピ系なんかで弾くと雰囲気出ます。最後の「A7(♭13)」からそのまま冒頭の「Dm7(9)」につなげることで、構成をループ させることが出来ますので、ヴァースが一つ出来上がりー!ってなります(ホントか?)。
変更したところをあげると
1)セカンダリドミナントを使った
2)セブンスコード(4和音)にした
3)テンションノートを加えた
4)循環コードのスタート位置を変更した
5)ボイスリーディングでスムーズにした
では解説。
1)セカンダリドミナントを使った
「C → Am → Dm → G7」を「C → A7 → Dm → G7」にします。
セカンダリードミナントコードとは、解決するコードの前にドミナント7thコードを置き、「Ⅴ7 → Ⅰ」のドミナントモーション(終止形)を作るテクのことです。理論がよく分からなくでも大丈夫です。耳で覚えましょう。ここでは「Dm」に対するドミナントコード「A7」を使いました。
2)セブンスコード化
各コードを7thコード(4和音)にします。コードはその機能によって7thの種類が変わります。ドミナントコードとマイナーコードはマイナー7th、トニックとサブドミナントコードにはメジャー7thになります(ブルースコードは別)。これも理論がよく分からなくでも大丈夫です。耳で覚えましょう。間違えた7thを付けると違和感を感じるはずです。メジャー7thはルートのオクターブ上の半音下、マイナー7thは全音下と覚えると楽です。
3)テンションノートを加えた
ここからは、また次回。リクエストあれば即、続編アップしまーす。