手のひらがみえたら

なんだか力が入らないな
ハンドルに触れるだけのこの指と
アクセルも踏めないこの足じゃ
君に会いに行けないじゃないか

この手を握るだけのつよさが
今はなくても
強がりだけのこんな歌でも

感情に押しつぶされそうな夜に
君の温もりを分けてくれないか
手のひらをみせて
それをぎゅっと握って
僕ら手を繋いでいるみたいに

こんなんじゃまるで届かないや
マイクに乗せてるだけのその声と
鳴らしてるだけのギターの音じゃ
いつも聴いてる君にはバレバレだ

ただ歌うことだけしか出来ない
気遣いもできないくらい
余裕のないこんな僕でも

感情に押しつぶされそうな夜に
君が温もりを分けてくれたから
手のひらをみせて
それをぎゅっと握るから
僕ら手を繋いでいるみたいに

きっとまた来るよ 同じような夜が
怖くて仕方がないけれど

君が握ってくれたから
強く握ってくれたから

何度だって越えてゆける
って思えるんだよ

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