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自然の音楽

鳥やミツバチの音、昆虫の鳴き声があまりにも心地よく、

コンサートに行きそびれたことがあります。

三月に入って、
ウグイスの声を聞いて思い出しました。

私が住んでいる小さな町では、
毎年夏に音楽祭があります。

オペラやピアノ、パーカッションなどのコンサートが開かれます。

地方ゆえ、音楽鑑賞の機会もありません。

そのため、毎年楽しみに音楽祭を見に行っていました。

音楽祭のチケットは前売りで購入していましたが、

畑しごとの後に着替えて行く予定でした。

しかし、結果としてコンサートには行きませんでした。

どうしてかというと、
鳥の鳴き声、
ミツバチの羽の音、
バッタの鳴き声、

とにかく気持ちが良すぎて、

気がついた時は、もうタイムオーバーでした。

あまりに気分も良かったので、
音楽祭のコンサートに行くことすら、
どうでもよくなってしまいました。

何という音だろう、
自然の生き物の音楽が
あまりにもきれいに聞こえました。

結局、音楽祭終了間近まで
気が付かず、
2、3時間はぼーっとしていたことになります。

これ以上の音楽はない、自然の音こそ最高の音楽。

自然の音楽に気がついてから、
畑仕事が楽しくなってきました。

その時以来、3年くらい経ちますが、
音楽祭には行っていません。

自然の生き物の音の方が音楽祭よりもずーっと良かったからです。

脳波のことはよく分かりませんが、
かなりリラックスした状態かと思います。

そして、日用品の買物をするためにお店に入ったとき、

「やかましすぎる。」と思いました。

それからというもの、音に意識を向けると、

車の音、
重機の音、
草刈機の音、
どれだけ不快か、いうことに気がつきました。

無意識下でさまざまな不快な音を聞いているというわけです。

一方、自然の音を聞いているときは、無心になれてます。

嫌なことも忘れさせてくれる。

不思議と気持ちを和らいでくれる。

改めて自然の尊さを意識するようになりました。

自然に触れる時間は最高の至福の時間です。

今使わせてもらっている畑には、
たくさんの生き物がいます。

単に畑しごとではなく、自然の音が助けてくれているようです。



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