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#02.悩みを抱える人へのジャーナリングのすすめ| noteをはじめたきっかけ
こんにちは。フリーランス開業を目指してオンラインスクール「SHElikes」で学習している のさきです。
私のnoteでは、学習の記録のログや日々の気づきを綴りたい、ということを最初の自己紹介記事にて表明しました。
私のnoteにはもうひとつ目的がありました。それは自分のメンタルケアのための”内省”や”ジャーナリング”です。
実はメンタルの不調で体調を崩してしまったことがあり、それに何とか対処したい…!と切実に思い、ジャーナリングに取り組み始めました。
今回はそんな私がどんな風にジャーナリングに取り組んだか、ご紹介できたらなと思います。
ジャーナリングを知る
みなさんは「内省」や「ジャーナリング」という言葉はご存知でした?
内省とは…
自分の考えや行動、心の状態などを客観的に省みること。反省と似ているが、自己成長の側面で内省の方が強い意味を持つ。
ジャーナリングとは…
不安や悩みなどのネガティブな感情や感じていることを紙に書き出すこと。もともとは、心的外傷後ストレス障害への対処法として開発された。日々の出来事や自分の反応、気づきなどを記録することで、パターンや傾向を発見し、自己理解を深めることができる。
内省とジャーナリングは、どちらも自分の考えや感情を書き出したり、振り返ったりする行為で、自己理解を深める効果がある。
私はオンラインスクール「SHElikes」内で開かれたオンラインイベントで初めて知りました。
他の受講生(SHElikesのなかでは"シーメイト"と呼びます)の方が、自身のメンタルに不調を起こしてからジャーナリングを始めた経験を赤裸々に語ってくれ、とても勇気をもらったのを覚えています。
その頃、私も慢性的に悩みを抱えていました。
育児のこと、自分のキャリアのこと、将来に対する不安。
上手くいかないイライラ、それに対する劣等感や焦燥感。
自分は働いていないのに、子育てすら上手くできないのか…と泣きたくなる毎日でした(同じ境遇の人には「そんなことない、あなたはとてもがんばってるよ!」って全力で言えるのに、自分のこととなるとそう思えないのはなぜなんでしょうね…)
「自分はなんてダメなんだろう」とマイナスな思考がぐるぐる頭を巡っていることが多かったです。
「ジャーナリングや内省をすれば、この気持ちに整理がつくかもしれない」と少し希望が持てました。
ジャーナリングを知るも取り組めなかった理由
自分のメンタルを自分でケアできるかもしれないジャーナリングという手法を知った私でしたが、どうしてもあと一歩が踏み出せませんでした。
なぜかというと”自分の負の感情を文字として形にしてしまうのが怖かった”のです。
「言霊」と言う言葉があるように、文字や言葉には何かしらの力があると考えています。
人の言葉には誰かを元気にしたり、時には深く傷つけてしまうことも。いきすぎた言葉は時には取り返しのつかない事態を招いてしまうことさえあります。
自分の気持ちを言語化して負の感情を目の当たりにすることで、その”何か取り返しのつかないこと”になりやしないかと、漠然とした不安がどうしても拭いきれませんでした。
体調を崩して一念発起
鬱々とした気持ちを整理できないまま日々過ぎていきましたが、ある日ついに体調を崩してしまいました。ストレスが原因で自律神経のバランスを崩してしまったようで、動悸やめまい、軽微ではありましたがパニック状態の一歩手前のような症状もありました。
「このままではいけない。根本的に解決する術を知らないと」と思い至り、心療内科にかかりました。
担当してくださったお医者さんは自身も妊娠・出産を機にキャリアに対してたくさんの悩み抱えてきたそうで「昔の私を見ているみたい」と言って親身になってくれました。たまたま出会った医師と相性が良かったのは幸運だったと思います。
「ジャーナリングをやった方がいいですか?効果あるでしょうか?」と聞いてみたところ、「絶対にやった方がいいです」とアドバイスをもらいました。
私が教えてもらったやり方は
・”むかつく” ”イライラする”のような感情をそのまま書くのではなく、”自分がなぜそう思ったのか”まで落とし込んで書く
・親友に手紙を送るようなイメージの文面で書く
・書き出したものは読み返さなくて良い。そのままポイっとしてOK
その後もマイナスなことを言語化する恐怖を抱えたまま数日過ぎました。そしてある日、育児をしていて子どもをカッと怒りそうになって感情が溢れそうなとき、思い切って気持ちを書き出してみました。
A4のルーズリーフの裏表にその時の気持ちだけでなく、普段から感じていたモヤモヤなどをいっぱいペンで紙にぶつけました。
”親友に手紙を出すような気持ち”とアドバイスもらいましたが、結局”独白”のような文面になっていたと思います。
書き終わってみると、感情があふれそうな状態がだいぶ落ち着きました。マイナスな感情を文字にしましたが、それによってさらに落ち込んだりということもありません。
劇的に前向きになる、ということではないですが、スッキリと爽やかな感覚になりました。
ジャーナリングをしてみての感想とそれからの変化
それからは何度か感情がたかぶってしまった時にA4の紙に自分の頭の中にある思考を書き出しました。
私の中では、頭のメモリいっぱいの思考を外付けのハードディスクに移すような、心のコップにいっぱいのこぼれそうな感情が、もうひとつコップが用意されて、こぼれないように移せたような、そんな感覚にでした。
自分の思考を客観視するようになったし、「私のここがだめ」「あの人から言われたあの言葉が」とか、頭をグルグルしてたものが薄れました。
ずーっと背中に背負ってた荷物を下ろして、休むことができたのだと思います。
心に引っかかったことへの執着が減ったような気がします。
その後も数度病院に通ってカウンセリングを受けました。
「のさきさんは言語化することに喜びを感じるのかもしれないね。ブログとかやってみるといいんじゃないかな?誰に見せるでなくてもいいから、書いてみようよ」
とお医者さんから助言がありました。
確かに思い返してみると、SNSやウェブの記事を見ている時に、私の感じていた疑問やモヤモヤした気持ちをどこかの誰かが言葉として形にしてくれていた時、聞いていた歌の歌詞の表現になんだかじーんとしてしまうとき、形のない感情や思考を言葉できれいに表現されていた時に感銘を受けていた自分に気づきました。
子どもを授かってから約4年ほど自宅育児をしてきました。
気心の知れた友人たちも旦那さんの転勤で遠方へ行ってしまって気軽には会えなくなってしまい、そして上の子がハイハイをして活発に動き始めた頃にコロナ禍に突入。当時は得体の知れない感染症に2人目を妊娠していたこともあって、極力外出せずに過ごす日々でした。
下の子を出産してからは、さらに2人育児に翻弄される毎日。
子どもが生まれてからは、子どもの成長のことで頭がいっぱいになり、世の中のニュースや生活に関わる政策などへの関心が高まりました。思考することが圧倒的に増える一方で、それをアウトプットできる場はほとんどありませんでした。
何気ない日常会話をすることすら、夫以外の大人とする日はとても少なかったです。夫以外の大人と話すのは、買い物したときの店員さんとのひと言ふた言なんてザラでにありました。
思考や感情を溜め込みすぎるのは良くない、なんらかなの形で外に出していくことがメンタルを保つためには大事なのだと実感しました。
自分の気持ちや思考を吐き出す方法が"誰かに話す"しか思いつかなかったんですが、"紙に書き出す"という新しい選択肢ができたのは、自分の中では大きな変化です。
最近の取り組み
メンタルケアのために始めたnoteでしたが、長文を書き慣れていないこともあって、なかなか更新ができませんでした…
(この記事も書き始めて下書き欄に入ってからしばらく経ってしまいました…)
「気持ちがあふれてしまう前に、予防の意味でもジャーナリングは習慣化した方良いね」というお医者さんからのアドバイスもあって、今はNotionでも毎日ジャーナリングに取り組んでいます。
Notionでのジャーナリングは暮らしとnotionのReiさんの動画を参考にしました。テンプレートを購入して、自分にあうように少し項目をアレンジして使っています。
テキスト量はそれほど多くないので、気軽に取り組むことができています(抜けてしまう日もありますが…)。ただ、個人的には紙に書き出すのが1番気持ちが整理されるので、今日は特別モヤモヤ悩んでいるな、という日は紙とペンも併用することもあります。
最初にご紹介したイベント内で主催者の方が「心の筋トレをしていきましょう!」という言葉が気に入ってます。
こうして日々ジャーナリングをして少しずつ自分の気持ちを言語化するトレーニングすることで、心の筋肉がついていくのかも、なんて思ったりしました。
この話をここまで詳しく書こうか少し悩みましたが、同じように悩んでいる方がいたらと思って綴ってみました。
「誰に見られるでなくとも書き綴る」とは書きましたが、もしこの記事が誰かのきっかけになれたならうれしいです。
拙い文章ですが、最後まで読んでくださりありがとうございました。