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少しずつ音読『感受体のおどり』第1番〜第36番

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黒田夏子・著『感受体のおどり』(文藝春秋)を開くのは三度目。人に聞かせるような朗読は能力的・技術的に無理ですが、声に出して読みたい。そういうわけで、勝手に個人的に音読して録音して…
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#感受体のおどり

音読 『感受体のおどり』 第35番

 『感受体のおどり』は、タイトルの下に「350番」と添えられています。平均して1~2ページの断…

ののぱりこ
3週間前

音読 『感受体のおどり』 第34番

 第34番を音読します。 第34番: 風景(子ども・私・風船) 配られていた風船、 それを…

ののぱりこ
1か月前

音読 『感受体のおどり』 第33番

 第33番を音読します。 第33番: 風景・物書き(私)  働き疲れて寝に帰るだけの町。夕…

ののぱりこ
1か月前

音読 『感受体のおどり』 第32番

 第32番を音読します。 第32番: 物書き(走井)  『感受体のおどり』では、主人公の様…

ののぱりこ
1か月前
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音読 『感受体のおどり』 第31番

 第31番を音読します。 第31番: 物書き(走井)  ことばによって、自分の存在を世の中…

ののぱりこ
1か月前

音読 『感受体のおどり』 第30番

 第30番を音読します。 第30番: おどり・後期(月白・私)  今は、師匠の月白が「私」…

ののぱりこ
1か月前

音読 『感受体のおどり』 第29番

 第29番を音読します。 第29番: がっこう・おどり(私)  「あのようになりたい、肖たい」と思える大人を初めて見つけた「私」。  小説で登場人物の内面を描写するというのは、技法とかいろいろとあるのかもしれません。  この章で提示されている、小学生と思われる「私」の内面は、大人の感覚で、大人になった物書きの「私」が思い起こして「翻訳して」書き整えたものでしょうか。それとも小学生当時の「私」がここにいて、筆力があったなら、読む者を驚愕させる自分の内面を(にこやかな顔で)

音読 『感受体のおどり』 第28番

 第28番を音読します。 第28番: おどり・中期(練緒・私)  幼くて、素直でひたむきで…

ののぱりこ
1か月前
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音読 『感受体のおどり』 第27番

 第27番を音読します。 第27番: おどり・中期(練緒・月白・私)  月白の愛弟子として…

ののぱりこ
1か月前
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音読 『感受体のおどり』 第26番

 第26番を音読します。 第26番: 仕事先(印板・昏板・私)  第25番で就職した学校の、…

ののぱりこ
1か月前

音読 『感受体のおどり』 第25番

 第25番を音読します。 第25番: 仕事先(校長・私)  「私」が学校を卒業して初めての…

ののぱりこ
1か月前
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音読 『感受体のおどり』 第24番

 第24番を音読します。 第24番: 仕事先(私)  第22、23番の時代よりは後かと思われる…

ののぱりこ
1か月前
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音読 『感受体のおどり』 第23番

 第23番を音読します。 第23番: 仕事先(夕皿・百皿・子猫・私)  立て続けに、別々の…

ののぱりこ
2か月前

音読 『感受体のおどり』 第22番

 第22番を音読します。 第22番: 仕事先(乙白・殻綾・私)  主人公の「私」の、今まで出てきた場面とはまた違う地点(時点)での「うめき」。 登場人物として、初登場の乙白と殻綾の名前を小タイトルに書きましたが、ここに直接的に登場して何かをしているわけではありません。  この場面では、めずらしくはっきりと、季節が「六月」と書かれています。 人気のない都会の路地裏の、なまあたたかい風に包まれた闇の中を「私」はひとり歩いていきます。  ここにいる「私」は、物書きでも踊り手で