\\プレゼン大好き🫶 History の授業//
こんにちは☺️
今回は「Group 3:個人と社会」について語っていきます。
文科省のIBコンソーシアムによると、
グループ3の科目には
といった10個の科目があります。
私の学校では、
History(歴史) SLしか開講されていなかったので、
History SL について詳しく語っていきたいと思います。
日本語の History の授業です!
History とは
私の学校のシラバスには以下のことが記載されていました。
簡単に言うと、
「1年半で第一次世界大戦と第二次世界大戦しか学ばないけど、
その代わりに、
その事例の背景にある事柄について深く考察・分析しましょう〜!」
と言う感じです。
(だいぶ主観ですが、、)
学習内容
※あくまでも私の学校の例です。
DP生全員 History SL が必修であったため、
DP生6人全員で授業を受けました。
SL科目なので、
週2回の授業でした。
1セッション=100分授業なので
週200分は History の授業です。
教科書
学校で購入指定された DP History の教科書は
世界の教科書シリーズ ドイツ・フランス共通歴史教科書のみです。
ですが!!!!
実質、この教科書はあまり使いませんでした😇
一番使ったのは、
History の先生が pdf でくださった
・Cause and Effects of 20th Century Wars(Pearson)
・ニュービジュアル版 新詳世界史図説(浜島書店)
でした。
また、DP History を始める前に、そもそもの歴史的知識が全くなかったので
一般的な高校で導入されている教科書も、
予備知識を得るために使用していました。
帝国書院の新詳世界史Bという教科書です。
シラバス
History では 5つの「指定学習項目」と12の「世界史トピック」があります。
SLでは
・5つの指定学習項目のうち1項目を選択して学習
・12の世界史トピックのうち2項目を選択して学習
となります。
指定学習項目
「指定学習項目」とは、
歴史における出来事を抽象化したテーマみたいなものです。
5つの項目は以下の通りです。
私の学校は、
3番の世界規模の戦争への動き
を選択していました。
世界史トピック
各学校が指定学習項目を選択すると、
その次に、
その指定学習項目に関連する世界史トピックを選択します。
(たぶん、、、)
世界史トピックは全部で12個あり、
トピック名も指定学習項目よリ、より具体的です。
私の学校では、
10. 独裁主義的国家
11. 20世紀の戦争の原因と結果
の2つの世界史トピックを選択していました。
ユニット
DPの1年半の中で
Unit 1 〜 Unit 6 までありました。
各 Unit にタイトル名がついていなかったので、
ここでは 各 Unit で学んだことを記載しておきます。
Unit 1
ビスマルク外交、帝国主義、モロッコ事件、バルカン戦争、七月危機
Unit 2
ガリポリの戦い、ブレスト=リトフスク条約、アラブの反乱、領土変更、女性の役割や地位の変化、和平条約の成功と失敗
Unit 3
戦間期のソ連、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、イタリア、中国
ヴェルサイユ条約、国際連盟の役割、集団安全保障
Unit 4
日本の対中外交、満州事変、ドイツの拡張政策、ファシズム
Unit 5
独裁国家の分析、中国近現代史、IA中間発表
Unit 6
演習
と、いった感じで、
大体時系列順に学んでいきました。
最終試験
History の授業や学びを語るのに欠かせないのが、
History の最終試験の問いの内容です。
各科目の最終試験についてはこちらの記事で触れていますが、
History は少し複雑なので、ここでも話させていただきます。
History では
その場で与えられた資料を読み解く記述式テスト Paper 1
と
自分の知識のみで勝負するミニエッセイ Paper 2
の2種類のテストがあります。
この Paper 2 では
あるお題が出されます。
例えば、、
といった感じです。
実は、
この Paper 2 に出題される問いの内容は、
ある程度固定化されているのです!!!!!
それは、先述した各「世界史トピック」で学ぶ内容が定められているからです。
以下の、世界史トピック10と11のシラバスを見てみてください。
学習テーマが、3つ定められており、
Paper 2 の出題も、この学習テーマをもとに出題されます。
そのため、History の授業ではこの3つのテーマと関わらせて
学ぶ必要があるのです!
どの科目でもそうですが、
最終試験で出題される問題内容に合わせて、
学ぶことはとても大切です。
特に History は覚える知識の量、情報量が膨大なので、
効率的に勉強するためにも、
自分は何を勉強すべきなのかを
シラバスを見て確認するのを強くお勧めします。
授業の進め方
History の学ぶ内容について深く話しすぎたので、
授業については簡単に説明します。
History の授業の特徴は
・映像の世紀に感謝
・プレゼンの多さはダントツ1位
の2つです🫶
映像の世紀
History の授業では、映像の世紀を見ることが多かったです。
私は、歴史に関する教科書や本を読んでも、
内容が難しすぎて理解できなかったのですが、
映像を通して歴史を学習すると、
ストーリー性があってとても理解しやすかったです!!
映像の世紀の他にも、
戦争に関する映画の一部を見ることもありました。
そして、その映画の描写から何がわかるか話し合い、理解を深めました。
プレゼンの多さはダントツ1位
History は他の科目に比べて
圧倒的にプレゼンをする回数が多かったです。
その理由としては、
DP生6人それぞれに調べてくる内容が割り当てられて、
みんなのプレゼンから歴史的事実を学ぼう!
という授業スタイルだったからです。
みんな別々のことを調べてきたのを
授業で持ち寄って、共有するスタイルでした。
仲間から学ぶことも多いですし、
自分が担当する歴史的な事例について、
深く調べる必要があったため、
本や文献のリサーチスキルはもちろん、
自分自身で調べるので、その事例に対する知識を深めることができました。
自分の住んでいる市にある図書館から、何十冊も本を取り寄せたこともありました(笑)
全体を通して
講義型の授業も多いですが、
何よりも知識がなければ、
応用することも発展させることもできないので
History の最初の授業のうちは知識を得ることに集中します。
History の学びの方向性が見えてきたら、
個人プレゼンや、エッセイの練習、グループプレゼンなど、
様々な活動を通して History を学んでいく感じです。
まとめ
History の授業は内容が盛りだくさんなので、
情報量の多い記事となってしまいました😱
これに加え、IA(歴史研究)の学びもあるのですが、
それについても今後発信していけたらと思います。
歴史の知識ほぼゼロ状態から始まった私ですが、
シラバスを読んだり、自身で深くリサーチすることで
History の学習内容を大体理解することができました。
・プレゼン作る力
・文献探す力(歴史なので特に本がメイン)
・自分の言葉で歴史を解釈する力
を身につけられた History の授業でした〜〜!
作業量は多いですが、
その分ちゃんと自分の力になっていることを実感できる授業です🫶
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
次回:Group 4 の授業について
〈余談〉
最初に述べたように、Group 3 の科目が History 以外にも色々あります。
経済、心理学、ビジネスとかも、とーーっても面白そう!と、
他のIB校に通う日本人の知り合いを見て、憧れてました。
ですが、なかなか、
学習指導要領に沿った世界史や政治経済を教えられる先生はいても、
IBの経済やビジネスの学びを教えられる公立高校の先生は少ない(いないのかな、、?)現状があるのかな〜と思ったり🤔💭。
なので、多くの公立IB校では Group 3 は History を選択しているのだと思いました。
IBの経済や、心理学、ビジネスを教えられる公立高校の先生が増えることを祈っています🥺🫶