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仕事に生かす地頭力 まとめ

10年早く出会っていればよかったと思う本。

【仕事に生かす地頭力】を紹介します。

30歳過ぎてからこの本に出会いました。

「あー、あの時こうしてれば・・・」
「この失敗例そのまんまやってるよ~」

など、読んでみて反省ばかり。
早く知っておきたかった内容だらけです。

だからこそお勧めしたいのです。

おそらく15回以上読んでますし、
おススメの本は? と聞かれればこの本を答えます。
今の自分の考え方の基礎になっているといっても過言ではないです。

モノの考え方
プレゼン
コミュニケーション

など、多くの場面で役立つ考え方をこの本は教えてくれます。

何回も読んで実践し自分の血肉にしていきましょう。


どんな本なの??


「ものの考え方」を学べる本。
仕事の問題解決、コミュニケーション、プレゼン、人生設計、すべてに当てはめることができます。

人生は「問題解決」の連続です。

例えば、
「この資料どうしたらお客さんに満足してもらえるだろうか?」
「自分の将来設計どうしようか?」
「今日の晩御飯何がいいか?」
「あの子に告白して成功するにはどうしたらいいか?」

と、私たちは小さな日常の事から、仕事、人生、と大きなことまで何かしらの問題解決をしています。

本書を通じ『問題解決の考え方』を学ぶことで、
ものの見方、視点、角度が変わるきっかけをもらえるはずです。

特に以下のような方にはおススメ。

「そもそも考え方なんて学んだことない」
「思考力をきたえたい」
「問題解決力を鍛えたい」
「うまく、他人にメッセージを伝えられない」
「計画通りに物事を進められない」

といった方いませんか?

そんな方にぜひ読んでほしいです。

ただ読書を普段しない方もいるかと思いますので、
以下に、私なりに本書のポイントまとめました。

1つでも自分の学びに変えてくれると嬉しいです。

ちなみに、、
本書では「いきなり『問題解決力』がつくわけではない。
若いうちは迷いながら、実践しながら鍛えていき、気づいたときに少しづつレベルUPするもの」と言っています。

「難しいな~」と思うポイントもあると思いますが、
少しづつ理解していきましょう。


問題解決の基礎


「WHY→WHAT→HOW」で考えましょう。

と冒頭から本書でも結論付けています。

特に、WHYが大事。

HOWは どのように

WHATは 何を

WHYとは 目的・理由・原因

さらに言うと

WHYは ゴール とか 価値観 本質 など根本的なもの。

仕事や人生においても

ただ目の前のことをやっている(WHAT→HOW)
だけよりも、

WHY(目的;何のため)という最終目的がはっきりしていれば、
仕事の優先順位をつけたり、工夫したり、短期的なつらいことも耐えられたりします。

仕事も勉強も筋トレなど様々な事柄があてはまりそうです。

このWHY思考になると、
WHATやHOWだけよりも、
本質的、根源的、抽象的になります。

しかし、普段仕事をしていて忙しかったり、追い込まれていると
今やっている仕事の目的や意義も考えなくなっている人もいるかと思います。
ひたすら目先の業務に追われ、身も心も疲弊していませんか??

WHY思考は仕事に向き合う姿勢のヒントにもなります。

WHY思考をさらに詳しく解説しましょう。


結論から 全体から 単純に


本書のキーワードは

『結論から』 『全体から』 『単純に』

です。

この言葉だけでも今日は覚えて帰ってください^^

この3つを常に考え続けることがWHY思考につながってくるのです。


結論から


結論から考える = すべてを逆向きに考える

こと。

人間は自然と自分中心に考える習性があります。

その自分と 逆から考える癖をつける ことが大事なのです。

以下の対比の右側が 逆向きの見方です。
ーーー
こちらから ↔ 向こうから
自分から ↔ 相手から
現在から ↔ 将来から
初めから ↔ 終わりから
手段から ↔ 目的から
ーーー

自分からではなく、逆から考えることが大事です。

さらに右側にあるものを見てみてると「到達地点」みたいな共通点が見えませんか。

すなわち『ゴール志向』とも言えます。

では、この『ゴール志向』ができると何が良いのか??

『ゴール志向』ができると、
「自分が何をすればいいのか」という行動指標や自分を引っ張る磁石ができます。

この指標や磁石ができると、優先順位付けができたり、何に注力すればよいかわかったり、
また迷いを減らすこともできます。

そして効率的に物事を進めることができるのです。

ちなみに「結論から考える」ができないと、
目先の仕事に踊らされたり、非効率な動きをしたり、
他人に指示を出すときに意図を伝えらず、周りを困惑させる羽目にもなります。

「結論から考える」→「逆から考える」→「ゴール志向」
大事ですね~。


全体から


WHY → WHAT →  HOW

はWHYが頂点のピラミッド構造になっていて、
WHYを見るということは 全体を見るということです。

全体を見れないと「後戻りが生じる」ことになります。

本書では、大きい食堂(カフェテリア)で自分のお盆をとって料理を載せていく例を挙げています。

全体を見ていない場合、
入口からどんどん 小鉢や料理を入れていき、気づいたときにはお盆がいっぱいになっていて、
お惣菜があったり麻婆豆腐、パスタ、煮魚、とテーマもバランスも良く分からない食事になってしまいます。

効率よくお盆に載せていくには、一旦食堂の料理の全体像、種類、ジャンルを見て、さらにお盆のサイズと
自分の胃袋を加味してから、動き出すことが大事ですよね。

全体を見ていない場合だと、お皿を戻したり、追加したりする「後戻り」が生じます。
もしくは戻るの恥ずかしいので我慢して食べることになります笑

私たちの仕事でも「後戻り」よくあります。

目の前の仕事に飛びついて、結局それがどんな意味や影響があるのかを考えずに仕事すると、
後になって「あ、これ必要だったんだ。」「ここから考え直さなきゃ」とやり直しになること多いんですよね。

このように
「全体から考える」はものすごく大事です。



単純に


「単純に考える」とは

木 があったとして

枝葉ではなく 幹 でとらえるということ。

言い換えると「ものの特徴をつかむ」と表現できます。

さらに、単純に考えるとは「本当に重要なものは何か?」ということでもあります。

ただ、人間は目に見えやすいもの、些末なものに目を奪われることも多いです。

人に何か伝える際にも(その分野に詳しいほど)、余分な情報をいっぱい伝えてしまって、
相手が混乱してしまう、、なんてことも。

単純に考える→ものの特徴をつかむ は大事です。

「単純に考える」ができると、
相手にわかりやすいメッセージを伝えることもできます、
シンプルに本質をとらえたメッセージの方がわかりやすいですからね。

さらに「単純に考える」ができると、
ある事柄・物事の 特徴 を他のものに転用することもできます。
(類推とかアナロジーと言いますが割愛します)

例えば
サッカーのチームワークの重要性を 仕事の連携に つなげて思考してみたり、

恋愛と就職活動をつなげて考えて『価値観』の重要性に気づいたり、

と物事の特徴を抜粋し、他に転用できるようになります。

経験していないことでも過去の経験から応用することができるのです。

同じ経験をしていても人によって活かし方が違うのは思考法が違うから、と言えます。

ビジネスでも戦争からの学びを企業戦略に活かしたり(競合との差別化、市場での勝ち方など)

将棋や囲碁の世界の心理戦を他のスポーツやビジネスに転用されていたりもします。

複雑になっている世界だからこそ
『単純に考える』は重要になってきます。

ここまで、

WHY思考を実践するために
『結論から』『全体から』『単純に』
を学びました。

以下は個人的に「大事だな~」と思うところを抜粋してます。



期待値調整


実際にWHY思考を実践し、仕事をしていく中で「期待値調整」も大事だと本書では言っています。

例えば上司から仕事を依頼された際、
多くの若手社員は「完璧なものを作ろう」とします。
むしろWHY思考を学ぶような向上心の高い人程、
息巻いて完成度を高いものを作ると思います。

そこに罠があります。

良いものを作ろう!! 
と時間をかけて作って上司に提出したら、、

「え??時間かけてこんなものなの?」

「全然思ってたのと違うんだけど」

「こんな状態なら早く言ってよ。時間の無駄じゃん」

みたいなことは、よくあります。

一生懸命作れば作る程ショックですよね。
もう2度とやりたくなくなるかもしれません。
上司のせいにしたいでしょう。

しかしこれは「人間の特性」をわかっていないことに問題があるのです。

<期待値の3大特徴>
①人によって異なる
②時間と共に変化する
③しかもそれは「ふくらむ」

ここはすごく重要です。

そもそも人によって仕事の完成イメージは違うし、
時間がたてばたつほど「お、時間かかっているということは相当いいものをつくってるんだろうな~」
と勝手に期待が膨張しまくるのです。

これは上司だからとかではなく、人間は都合のよい生き物なのでみんなそうなのです。

ここで大事なのが、
<期待値管理のステップ>
①依頼者の期待値を明文化しておく
②短いサイクルで期待値を確認する
③必要に応じて最初の期待値を修正する

①は「この仕事任せたよ!」と言われたら「はい!!!」といって、しまう気持ちはわかります。
しかし、ここでしっかりと完成品の品質を確認することが大事です。
文章で合意する、でもいいですし、例えばプレゼン資料作りであれば過去のものを見せて
「例えば、このようなものをイメージしてるんですが?あってますか?」と実物で確認するのが
早かったりします。最初に確認しないで勝手なイメージで進めて上司のイメージと違う場合、それまでの労力が全て無駄になります。

②は「ガス抜き」と表現してます。
少し進むたびに短い間隔で報告したり、もしくはアドバイスを求めて軌道修正することが大事です。
ただ「100%の完成品です!」という雰囲気で報告すると嫌がられると思うので、
「方向性だけ間違っていないか確認してほしくて・・・」などと前置きを付けて報告することをお勧めします。

③明らかに品質が保てなかったり、(他部署の連携など)難しい問題が生じた場合などは、
早めに伝えて最初の品質・期待値を修正することが大事です。

特に若手で多いのが②をおろそかにするケースです。
「もうちょっと体裁を整えてから・・・」
「完璧に仕上げてから見せよう」

とどんどん時間がたってしまうケースです。
そして自分も追い込まれて後回しになって、時間もぎりぎりになってくる。
これ最悪です。

『負けギャンブル症候群』と言って、
「今はまだタイミング悪いから、もうちょっとよくなってから○○しよう」という考え方。
ギャンブルに負けている人が「あと一回立て直してから終わる」を繰り替えてしてドンドン負けを重ねていくというものです。

私も過去に後回しにし続けて上司にものすごい落胆された過去がありました。
怒られるのではなく、落胆されたことにものすごくヘコんだのを覚えています。

以上のように、
自分を守るためにも「期待値調整」やっていきましょう。



補足


補足として、WHY思考になれない人の考え方も紹介します。

<ないない病>に注意

何かとやらない理由を見つける 考えや行動を言います。

ないない病の人の口癖
「情報が無いからできない」
「お金がないからできない」
「人がいないからできない」
「時間がないからできない」

です。

「時間があれば、資格の勉強するんだけどな~」
っていう人は一生やりません^^

世の中には子育てもして家事もして仕事もして、限られた時間で資格とったり勉強する方もいます。

というか、そもそも物事を始める時って基本的に

お金 時間 情報(知識)

って足りないものです。

やらない人は
「もっと若ければ」
「子供が生まれる前であれば」

と何かと言い訳をします。

本書で名言が出てきます。

「残りの人生で今日が一番若い」

この気持ちを大事し自分に言い訳せずに行動してみることが大事です。



まとめ


・仕事に生かす地頭力 = ものの考え方を学べる本

・WHY思考 大事。「WHY→WHAT→HOW」で考える。

・キーワードは 『結論から』 『全体から』 『単純に』

・結論から考える = すべてを逆向きに考える →ゴール志向 →効率よく考えられる

・全体から考える。全体を見れないと「後戻りが生じる」

・単純に考える=ものの特徴をつかむ。応用したり、他に転用できる。

・期待値の3大特徴 ①人によって異なる ②時間と共に変化する ③しかもそれは「ふくらむ」

・ないない病に注意。「残りの人生で今日が一番若い」

以上です。


ちなみに本書では地頭力とは何か?と細かい説明はなかったのですが、
同じ作者の別の本で 地頭力=メタ認知力(俯瞰する力。メタ=高次の) と表現しています。根本はWHY思考と同じことを言っています。

こちらもお勧めです。

最後に私の感想です。

ここまで、

・WHY思考

・結論から

・全体から

・単純に

・メタ認知力

と説明しました。

いろいろと伝えましたが、
結局ポイントはこれだよな~、と思ってることがあります。

『どう自分から離れて考えられるか』

が肝じゃないかと。

人間は「自分自身に執着するもの」です。
どれだけ自分から離れて、俯瞰して、相手目線で物事や
自分自身を見れるか、が大事になってきます。

仕事のできる人やセルフコントロールできるひとは、自分から離れることがうまいです。

自分から離れるからこそ、自分自身を冷静に見て理解できるので自分をコントロールできるのです。

すなわち地頭力とは仕事力でもありますし、自分を理解しコントロールするための現代に必要な必須スキルでもあるのです。

では、さよなら。

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