面接対策 言いづらい過去 事例⑦ 3年以上働いた会社を辞めて違う業界に行く編
前回の記事に引き続き、面接で経歴に聞かれた際のケーススタディをご紹介していきます。
(主観や極論も入っていること、また当てはまらない方がいることもご了承ください)
「面接対策:言いづらい過去シリーズ」のラストです。
今回は3年以上働いているパターン。
一見、ネガティブな要素が無いように思われます。
一般的に3年以内に辞めると「早期退職」のくくりになります。
しかし、3年以上やると「この人は決めたことをある程度はやりこなせる人なんだな」と思われることが多いのです。
また、
3年以上働いた会社を辞めて転職、と言ってもいくつかパターンに分かれます。
・実績ある場合 と 無い場合 =営業職など数字で表せるものがある場合は有利
・同業界に行く場合と 違う業界に行く場合 =未経験業界だと見方が少しシビアになります
・職種が同じ場合 と 職種を変える場合 :変える場合は未経験扱いで見られ方はシビアになります。
下2つの、同じ業界・業種なのか、違う業界・業種なのかに着目しましょう。
おそらく同業界や同じ職種に行く場合は迷いもないと思います。給料あげたいとか、キャリアアップできる会社にいこう等、方向性もある程度定まっていることでしょう。
しかし、異業界や異職種に行く場合の方がキャリアについての迷いもあると思いますし、面接のハードルも高くなり、就活の難易度も上がりそうです。
今回は迷いやすいであろう、また面接のハードルも上がりがちな
<3年以上働いた会社を辞めて違う業界・業種に行く場合>にフォーカスします。
面接官はわざわざネガティブに感じたことを教えてくれません。
スルーしてお見送りにします。
以下の事例をもとに
面接官だったらどう思うか??(私の主観が入ることもご了承ください)
どのように捉え、どのように考えればよいか。
を伝えていきます。
事例を見てみよう
3年以上働いた会社を辞めて違う業界に行く場合の面接
※在職しながら転職活動のケース
面接官「今、勤めている会社は3年以上勤められていますね。なぜ転職しようと考えているんですか?」
求職者「そうですね。今勤めている会社は残業時間も多くかなりハードに仕事をしていて、それで特にインセンティブもなく、3年勤めたしそろそろ違うところで働こうかな、と思い転職活動しています。 」
面接官「なるほど、働き方とそれに見合った報酬が無いということですね。」
求職者「はい。そうです。」
面接官「ちなみにハードで厳しかったのであれば、もっと前に転職しようとは思わなかったのですか??」
求職者「そうですね。辞めたいな、、と思った時は何度かありました。ただ、周囲の人間関係は良かったですし<3年やらないとキャリアにならない>と思っていたので、耐えていたという感じですね。」
面接官「そうですか、ハードであれば周りの方の離職も高いかとおもうのですが実際どうですか??」
求職者「はい、今年に入って同じ部署の中でもう3人辞めていて、同期も10人いましたが今私いれて5人になっています。」
面接官「わかりました。ちなみにその会社にはなぜ入社されたんですか??ハードな働き方というのはわかってなかったんですかね??」
求職者「はい。私は営業職の仕事でBtoB(企業相手)の仕事がしたくてこの会社に入りました。営業職なので多少ハードなのは知っていたつもりです。ただ事前の研究が足りなかったな、と反省してます。」
面接官「ちなみに環境がハードな中で頑張っている先輩もいると思うのですが、△△さんは自分自身で環境を変えたり、自分を高める努力はしなかったんですかね。」
求職者「そうですね。相談したりはしていたのですが仕事に追われていた感じでできなかったですね。」
面接官「弊社の仕事は△△さんの前職と違う業界になりますが、なぜ今回違う業界に応募されたんですか??」
求職者「はい。もう営業職はやり切りましたし、また、違う業界でチャレンジして成長していきたいと考えたからです」
フィードバック
この方は3年以上勤めているので、前回までの経歴の方よりは少し優しくなります。
ただ、全体の印象としては
「受け身」です。
よくとらえると「厳しい環境でも耐え抜く忍耐力のある人」
ですが、
悪くとらえると「厳しい環境がただ通り過ぎるまで待ってじっとしてしまう、行動力や主体性の無い人」
とも捉えられてしまい、おそらく内定はとれないでしょう。
非常にもったいないです。
以下、詳細です。
3年以上働いた会社を辞めて違う業界に行く場合の面接
※在職しながら転職活動のケース
面接官「今、勤めている会社は3年以上勤められていますね。なぜ転職しようと考えているんですか?」
求職者「そうですね。今勤めている会社は残業時間も多くかなりハードに仕事をしていて、それで特にインセンティブもなく、3年勤めたしそろそろ違うところで働こうかな、と思い転職活動しています。 」
⇒現状が厳しくてやめるパターンですね。それでも3年やったんですね。まだわからないことが多いな。何が大変だったのか聞いてみよう。
面接官「なるほど、働き方とそれに見合った報酬が無いということですね。」
求職者「はい。そうです。」
面接官「ちなみにハードで厳しかったのであれば、もっと前に転職しようとは思わなかったのですか??
求職者「そうですね。辞めたいな、、と思った時は何度かありました。ただ、周囲の人間関係は良かったですし<3年やらないとキャリアにならない>と思っていたので、耐えていたという感じですね。」
⇒「決めたことをやり切る」という精神は大事ですね。ただ、我慢していただけなのかな?仕事ぶりはどうだったのだろう??どれくらい大変だったのだろう??
面接官「そうですか、ハードであれば周りの方の離職も高いかとおもうのですが実際どうですか??」
求職者「はい、今年に入って同じ部署の中でもう3人辞めていて、同期も10人いましたが今私いれて5人になっています。」
⇒それなりに辞めているから、本人だけじゃなくて、他の人にとってもきつい職場だったんですね。でも、なんでわざわざその会社入ったのかな??
面接官「わかりました。ちなみにその会社にはなぜ入社されたんですか??ハードな働き方というのはわかってなかったんですかね??」
⇒ここは気になります。「厳しいってわかっていて入って、それでやめるってちょっとおかしくない?」って思います。もちろん厳しさ、に限度はありますが。
求職者「はい。私は営業職の仕事でBtoB(企業相手)の仕事がしたくてこの会社に入りました。営業職なので多少ハードなのは知っていたつもりです。ただ事前の研究が足りなかったな、と反省してます。」
⇒ん?? 事前の研究足りていれば、入ってなかったってことかな?? 自分の選択を否定する人なのかな? BtoBの会社って世の中いくらでもあるし。ちょっとつかめないな。
面接官「ちなみに環境がハードな中で頑張っている先輩もいると思うのですが、△△さんは自分自身で環境を変えたり、自分を高める努力はしなかったんですかね。」
⇒結構、突っ込む面接官ですね。本音で聞いていますね。
求職者「そうですね。相談したりはしていたのですが仕事に追われていた感じでできなかったですね。」
⇒ちょっと、受け身の姿勢が目立ちますね。3年間仕事がんばった、というより、耐えていた、 っていう感じですね。
面接官「弊社の仕事は△△さんの前職と違う業界になりますが、なぜ今回違う業界に応募されたんですか??」
求職者「はい。もう営業職はやり切りましたし、また、違う業界でチャレンジして成長していきたいと考えたからです」
⇒嫌だから、もう違う仕事に行きたい!という逃げにも聞こえちゃいます。もったいない。
以上。
今回も忌憚ない意見をコメントしました。
3年間やり切ったわりには評価もらえないパターンです。
もったいない。
では、どのように捉え、考えればいいのか??
まず3年間以上勤めて転職する人に対して、面接官が思う心理を考えましょう。
・ポジティブ面
3年以上頑張っている。社会人としてのマインドができている
決めたことをある程度は責任もってやり切る。
社会人としての心構えや、スキルはあるだろう
・ネガティブ面
前の会社の考えとかひきずらないかな?めんどくさかったらやだな
長く働いたのではなく、ただ居座っていた人かもしれない
また、前の会社戻るって言わないかな
前の会社嫌だからネガティブだけで来られてもウチは駆け込み寺みたいなボランティア施設じゃないからな。
と、実はネガティブに思える要素もあるんです。
このネガティブ面を解消することが大事です。
ちなみに恋愛に例えると
新しい恋人に直近で3年以上付き合っていた人がいたとして、
・自分を前の恋人と比べてくる
・「やっぱ、前の人が好きだから」といって別れられる
・まえの人が嫌で逃げてきて、自分は次の恋人探すまでのつなぎの人と思っている
って、嫌ですよね。
企業側にもこんな心配があるということは忘れてはいけません。
面接官も人間です。
こんなネガティブに思われるところを解消していきましょう。
ポイントは「意気込み」「努力と結果」「学び」です。
例えば・・・
・ネガティブ
前の会社の考えとかひきずらないかな?めんどくさかったらやだな
⇒意気込み;例 心機一転、一から学ぶつもりで頑張ります!
長く働いたのではなく、ただ居座っていた人かもしれない
⇒努力と結果:例 3年はたらいた中でも、〇〇とう努力をして、△△の成果を上げました。
また、前の会社戻るって言わないかな
⇒意気込み:例 3年やり切ったので、次の会社で頑張りたい。3年の経験を活かしていきたい。
前の会社嫌だからネガティブだけで来られてもウチは駆け込み寺みたいなボランティア施設じゃないからな。
⇒学び:例 ■■という大変なこともありましたが、しかしこの経験から◎◎を学びました。新たな仕事でも活かしていきたい。
以上のように伝えるとGOODです。
以前の記事でも伝えましたが、
面接は「同情」をもらう場ではありません。
「アピール」する場であることを忘れないようにしましょう。
まとめ
・3年以上働いていても、同業界の転職と異業界への転職では見られ方が違う
・3年勤めたとしても伝え方によっては「「厳しい環境がただ通り過ぎるまで待ってじっとしてしまう、行動力や主体性の無い人」
」と思われてしまう
・ポジティブな部分もあるが、ネガティブに思われるところを解消する伝え方が大事。
・「意気込み」「努力と結果」「学び」を伝える
「面接対策:言いづらい過去シリーズ」は終わりです。
しっかりと自分自身と向き合って就活を勝ち取りましょう!
今回は以上です。