面接対策 逆質問③
前回に引き続き逆質問の解説です。
逆質問は面接の合否を分ける重要ポイント。
今回は『逆質問の観点』です。
働いた経験があれば「こういうこと聞けばよさそうだな。」「ここ気になるな」という観点が自然と出てくるので質問が思いつきます。
しかし、働いた経験が無いとそもそも質問が思い浮かばない。
でも、逆質問が必要。
だからとりあへず思いついた質問をして墓穴を掘る。
・条件面ばかりの質問
・意図の無い質問
・「ありません」と言ってしまう。
こんな経験ある方も多いんじゃないでしょうか。
今回は逆質問を思いつくための観点を伝え、
作成のヒントにしてもらえたら、と思います。
逆質問の観点
就職未経験の方には難しい表現を使いますが
フレームワーク というもので解説します。
これは企業を研究する際に使うのですが、仕事をしてからも大いに役立ちます。
観点を導きだすために使えるので便利です。
まずは 3C というものです。
すごくシンプルです。
「自社(company)」「顧客(customer)」「競合(competitor)」
の頭文字のCを取ったものです。
この観点で考えます。
今の時点で、「うわ!めんどくさそう。」「数学っぽいの苦手なんですけど~」って人もいると思います>< ただ、なるべくわかるように伝えるのできいてください!!
3C解説
例えば、、、
セブンイレブンに入社したいとして、調べて逆質問を考えます。
自社=セブンイレブンの会社の事
顧客=セブンイレブンのお客さん
競合=セブンイレブンのライバル
こんな風にわけます。
さらにこれを深ぼっていきます。
自社=セブンイレブンの会社の事 →どんな商品? どんな社長? どんな社員? 歴史 社風・・・
顧客=セブンイレブンのお客さん→男性 女性 子供 大人 学生 会社員 時間ない人 立ち読みの人 お金をおろす人・・・・
競合=セブンイレブンのライバル→ファミリーマート ミニストップ ローソン ポプラ・・・等
こんな風に深く考えていくことができます。
通常、その会社の事を企業研究する人が多いので、顧客や、競合の観点にたった逆質問はレベルが高いです。
例:
「御社の顧客は多岐にわたると思いますが、新たな顧客 例えば夜中の売り上げの低い時間帯に○○というキャンペーンを実施すれば利益につながると考えましたが、そのようなキャンペーンなどは実際におこなわれたりしているのでしょうか?」
「セブンイレブンの店舗の1日当たりの売り上げは他社のコンビニと比べて平均で約10万ほど高いと伺いました。他社に比べた優位性はどこにあるのでしょうか??私は○○と考えます」
例えばこんな感じです。
ただ、、、、「よくわかんない!」 って感じた人もいませんか?
就職未経験層や若手だと 顧客や 競合 の観点ってなかなかとっつきづらかったり、自分の言葉で言えなかったりするんですよね。
ちなみに、3C 以外にも 4P とか ひと・もの・カネ といったフレームワークもありますが、小難しくなるので、ここからは就職未経験者に考えやすい観点を説明します。
注:厳密に言うとコンビニの顧客はフランチャイズのオーナーが入ったり、競合もコンビニだけでなく飲食店全般なども入ってきますが、
難しくなるのでここでは割愛しております。
自分の仕事に当てはめる
先ほどの3Cで自社という言葉が出ましたが、その中で「就職したら自分がやるであろう仕事」にまつわる質問をすることが一番イメージしやすく、聞いて役に立つと思います。就職未経験の方でもやりやすいと思います。
自分の仕事 の観点で考えますが、、、、
「どんな仕事をするんだろう?」と漠然と考えたり調べても、
そんなに数がでなかったり、手詰まりになることがあると思います。
そこで、以下の手法で分解してみることをお勧めします。
※分解とめんどくさそうな表現しましたが、最後には実践しやすいように解説するので最後まで見てくださいね。
自分の仕事を分解
自分の仕事を
what(何) when(時) who(誰) where(どこ)
をつかって分解し企業研究します。
そうすると、仕事のイメージが湧き 聞きたいことや 聞くべきこと が生まれます。
解説しますね。
自分の仕事のwhat(何)・・・・商品・サービス
→過去の商品は?
→未来の商品は?
→どんな風に売るのか?
→仕事内容は?
→どんな風に覚えるのか?
→打った後どんなサポートがあるのか?
自分の仕事のwhen(時・いつ)・・・・入社前後の仕事。未来のキャリア。
→入社前は?
→入社後は?
→研修後は?
→入社して1年後は?
→入社して3年後は?
→キャリアはどんな種類があるのか?
→キャリアの事例はあるのか?
自分の仕事のwho(誰)・・・・関係者
→誰と仕事するの?
→誰がお客さん? →どんな種類のお客さんがいるのかな?
→誰が先輩?
→誰が上司? →上司の方針や考えは?
→誰が社長? →社長の考えは?
→営業の人?事務の人?管理の人?
→何人くらいのチーム?
→取引先は?
自分の仕事のwhere(位置 場所)・・・・ポジション等
→どこで働くの?
→お客さんとどこで関わるの?
→業界内でどのポジション?順位など
→自分の所属のチームは会社内でどんな立ち位置?
※whereは物理的な場所というよりは仕事におけるポジションなので少し難しいかもしれませんね。
以上です。
もっと細かく、深く分類できますが上記の観点で企業研究をして 不明点・聞きたいこと・確認したいこと を質問にします。
さらに以前の記事で記載した『前置き』を加えることで質問のレベルが上がるのです。
仕事をリアルにイメージする
実際に、逆質問を作ってみましょう。
自分の仕事のwhat(何)『どんな風に売るのか?』の観点
で企業を調べて、
「WEBから問い合わせがあり、その会社にアポイントを取って直接お話をして販売していくスタイル」
だったとしましょう。
ここで実際に 仕事をリアルに想像してみます。
「自分が明日から実際にやるんだ」とイメージしてみてください。
もっと言うと
「実際に自分が商談して販売して会社に利益を出すには」とリアルに想像するのです。
そうするといろんな疑問が出ませんか??
→そもそも最初からいきなり1人で行くのか??
→商品の資料は会社が用意したものか?営業が作成していくのか?
→どんな人が対応するのか??
→1回の商談でいきなり買うっていうのか??
→買うってなった場合、どんな流れになるのか??
→売るためのポイントはどこにあるのか??
→売れない人と売れる人の差はどこか??
等
ここから[売るためのポイントはどこにあるのか??]をチョイスしてみます。
前置きを置くとこんな質問ができます。
「御社の営業スタイルは問い合わせがあったお客様に営業をするスタイルだと伺いました。実際に売れている営業マンの方はどのようなポイントをおさえているのでしょうか?自分自身も利益を出せる社員になりたいと考えています。」
最初はスムーズにいかないと思いますが、
いろんな観点で見てみることがポイントです。
結局は
通常逆質問は、新卒の時に何十社と面接を受け、数百個の逆質問を作ってみて、失敗して、やり直して、何とかレベルアップしていくものです。
簡単にレベルアップできるものではないです。
レベルアップのおすすめは、
作成したら誰かにチェックしてもらう→作り直し→チェックしてもらう
を繰り返すことです。
まとめ
・逆質問の観点はフレームワークを使うと便利
・3C=「自社(company)」「顧客(customer)」「競合(competitor)」でできると理想
・就職未経験層は 自分の仕事を what when who where で考えてみよう。
・「自分が明日から実際にやるんだ」とイメージすること大事
・結局、失敗を繰り返しながらレベルアップするしかない
以上です。
少しでも逆質問を思いつくためのきっかけになれば、と今回は記事を作りました。
ぜひ参考にしてください。
今回はこんなところでおわりです。
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