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子どもに優しい台湾で4日過ごした娘たちの変化

台湾は親日的で、子どもにとても優しい。
テイクアウトの麺を注文中に子どもたちにグミをくれ、待ってる間暑いから店内のテーブル座りな!って言ってくれて、どんどん追加グミをくれた。

台湾が優しいというか、日本が優しくないというか。
という議論は今回はいったん置いておいて。

到着してホテルに行くまでのMRTに乗車して5秒、アンタア!ここ座りなさいよ!と、言葉は分からんけども譲ってくれた。口調は強いけど優しさあふれる。愛。
おばちゃまに降車時にお礼を言うと、人違いかなと思うくらいにびっくりされた。

子どもに席を譲ることはお礼を言われることなんかではなく当たり前なんだな~なにそれ~。


大所帯で子どもが2人もいてベビーカーもあるのに、迷惑がるそぶりや強い当たりを1回もされなかった。
行く先々のお店で店員さんたちは子どもたちにとても優しく、とってもウェルカム。

日本でもお会計後や退店時には私と一緒に「ありがとうございました」と言うことができる長女ではあったけれど、
台湾に来て2日目くらいから「しぇしぇ~!」と自分から手を振るようになった。

文章にするとただ通じる言葉でお礼が言えるようになったってことなんだけど、そうじゃなくてね。

長女がもっとずっと能動的に積極的に、自らの意思で「しぇしぇ~!」と、心からの笑顔で言っているの。
それは彼女の表情や声色などから滲み出てた。


絶対に目を見てにっこり笑ってくれることが分かってる相手にはこちらから積極的に挨拶したくなるけど、
そもそも挨拶を返してくれるかどうか・返してくれても笑顔じゃないかもしれない相手にはこちらもとりあえず形式的に挨拶しておこうかな、
って感覚かなあ。

長女のそれは完全に前者で。

あれ、台湾ではどのお店でもみんなニコニコで謝謝~!って返してくれるぞ?
って、気づいたんだと思う。

アラ!偉いわね~!って言われたいがための謝謝じゃなくて、
人と愛のあるコミュニケーションを取りたい本能的な欲求
みたいな感じ。

子どもって、自分へ向けられている愛情にとても敏感なんだね。



その様子を隣で見ながら、
街中で2日いただけで違いが分かるほど子どもへの当たりが違うんだ。
日本でどんなに親が頑張って育児したって、
自己肯定感だとか「自分は愛されて当然である」という感覚とかの
養われ方って全然違うんだろうな

とかさ。
考えてしまったよ。
そりゃあ考えてしまったわよ。


そういう私だって、こんな大所帯で移動してるのに「あっすいません」「すいませんすいません」とかじゃなくて「謝謝~!」って伸びやかに過ごせていたじゃない。
ああ子連れじゃなかったらなー!なんて1秒も思わなかったじゃない?


親子そろってこの過ごしやすさよ。

それでも我が家はあいにく今後も日本で子育て予定なわけで。


帰りの飛行機を降りるとき、見送るCAさんに元気よく「しぇしぇ~!」とニコニコ手を振る長女を見ながら、
この笑顔がこれからもたくさん見られる環境に連れていきたいなと思ったよ。

また台湾行くか~。(安直)

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