わんぷりに学ぶ相手別対処と、幼児向けアニメで告白やデートシーンを流すことについて。
わんぷりこと『わんだふる ぷりきゅあ!』。
犬プリキュアと聞いて不安になった親は少なくないと思うし、いざ始まったら前シーズンまで普通にやってたパンチもキックもない。
狂暴化してしまった動物(ガルガル)に対して
「あなたの話を聞かせて★」
と歩み寄り、ハグして浄化。
わあ~、時代~。(棒読み)
どうすんのよもう来年から戦わせれないじゃん。
次どうするの?占いとか?
とか思ってた。
思ってた。
けど、悟くんといろはの初デート回(10月13日放送回)見てて急に気づいたことが2つあるから聞いてくれ。
動物博士の悟くんがプリキュアたちに適切なアドバイスをすることで、毎回の暴走アニマルを止めることができてる。
その回はキリンのガルガル。
「首はとても強いから足を狙うんだ!」と悟。
脚に4人でバリアをして失速させ、そのまま浄化。
おお、そうか。なるほど。
初手から「あなたの話を聞かせてー!」って追いかけまわして叫んでるわけじゃなくて、キリンならキリンに合わせた対処(首じゃなくて足)をして落ち着かせてから歩み寄るんだね。
相手のことをよく知ってないと、話を聞くことも浄化することもできない。
対処を間違えると、相手を傷つけてしまう。
えええ、急に深い。
急に深いよ!わんぷりのアプローチが急に深い!
そして同じく悟といろはのデート回を子どもたちより真剣に、マユくらい興奮しながら見てた私。
これまでのプリキュアに恋愛要素はあっても、それは片想いの、「あいつってあいつのことが好きなんだよな」を、思われてる人以外みんな気づいてるのネタパターンのものだけ。
告白やデートのシーンはなかったはず。
というか、子ども向けアニメで恋愛の話とかちょっとね・・・と思ったりするよね。
でもね、悟といろはのデートを見てて感じたのは、
幼児向けアニメでこそ恋愛は必要なシーンなのではないかな。
ということ。
古い例で恐縮ですが、
セーラームーンこと月乃うさぎがマモちゃんのことが好きだったり
のび太がしずかちゃんを好きなのって、
外見だけじゃない?
しかも相手の中身、全然理解してなくない?
マモちゃん好きならタキシード仮面にも気づきなさいよ。
毎回嫌がられてるのにお風呂なんか覗くなよ。
めちゃくちゃ身勝手で一方的よね。
自分の都合のよいところだけ見て勝手に好きって言ってる。
好かれたほうからしたら大迷惑だわ。
でもそれを見てる子どもたちって、「誰かを好き」に対する認識がずっとアクセサリーのままなんじゃないだろうか。
かわいいから好き。
かっこいいから好き。
好きだから何をしてもいい。
相手が迷惑がろうと自分が好きなら関係ない。
好きな気持ちを相手に伝えたり2人で育むという発想がない。
そうなっちゃってない?
それに対して今回の悟からいろはへの告白、
その告白をうけてのいろはの葛藤、
いろはが悟の想いに気づくこと、
いろはがいつも通りに振る舞えなくて戸惑う様子。
ちょうリアルなわけ。
ねえねえクラスで誰が好き?って会話するようになるくらいで知っておいたほうがいいことだよね。
なんで好きなの?カッコいいから!
だけじゃなくて、
〇〇くんと一緒にいるとわんだふる~!って感じなの!
と言えたらいい。
その思いが相手にとって負担になることもある、
というところを知っておくべきだし、
あなたにはずっと笑っててほしいな、
という気持ちも大切にしてほしい。
はああああ、わんぷり深い~~~。
はやく地上波でも悟とダイフクがプリキュアになってほしい~。