車内の会話【詩】
ガタンゴトン ガタンゴトン
車内の皆んなうなだれて
話している人はだれもいない
揺れる車内、響く車輪の音
ガタンゴトン ガタンゴトン
二人の女子高生が乗ってきた
楽しそうにおしゃべりしている
他にだれも喋っていないから
二人の会話が車内を満たす
ガタンゴトン ガタンゴトン
車内は彼女たちの独壇場
皆んな聞きたくないけれど
話に耳を傾けてしまう
他にだれも喋っていないから
ガタンゴトン ガタンゴトン
でも、何を言ってるかわからない
彼女たちは水星人
見た目でそれはわかるけど
言葉はまるで超音波
ガタンゴトン ガタンゴトン
宇宙を巡る鉄道は
今日も色んな人乗せて
銀河の中を駆けていく
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