出発
回数を重ねるごとに、旅に出るのが困難になってて、迷いもたくさん出てくる。
だけど、自分が選ぶのはまた東南アジア。
色々振り切って、諦めて、期待して、もやもやしたまま着くのが旅先で。
あの湿気の高い、独特のにおいのする空気に包まれると妙な安心感を感じてしまう、だから私はそこが好きなのか。
食べるために生きていたい、たぶん。
それを難しく考えなくても、今もそうやって過ごしてるそこの人々が、わたしは羨ましい。憧れている。
そこにいると、自分が素直になれて、自分を好きになれる。そりゃ、目に見えてくる違いはたくさんあるけれど、それを問題とするのか、現実とするのか。
むしろ正直に受け入れて、進んでいると感じられる。世の中案外悪くないかもって、思えるのがそこで。
そんなところが、東南アジアです。
だから、私は行ってしまう。
いや単純に、寒さと花粉から逃げたいだけか。