
進路決まりました
自己紹介だけしといて、、、
大学4年の8月(2024年)に帰国しました!
前回自己紹介だけしといて半年以上が経ってしまいました!(反省)
これからはもっとカジュアルに、完璧主義にならないようにnote書いていきたいと思います♪
さて、1年間のドイツ留学を終え、帰国後は会う人皆んなに、これからどうするの?就活してないの?!との質問責め。今まで何も言われたことなかった家族にも、流石にちょっと心配され、「これからどうするの?」と真剣に聞かれました。
そんな風に色んな方々に応援してもらっているからこそ、ソーシャルプレッシャーにやられそうになり、危うく他人軸で進路選択するところでした。
でも、じっくり考えて、自分が生涯かけて成し遂げたいことを逆算してみたところ、食・農業を学術的に学び実践の場と繋げていきたい。大学院に進学したい。という決断に至りました。
学ぶことができるのはとても贅沢なことです。
その選択ができる環境に対して感謝の気持ちを忘れず、これからもっと勉強頑張ろうと思います。
大学生活最後の1学期
周りは就職先が決まっている中で留学から帰国。
授業には4年生の姿はほとんどありません。
最後の半年間は、卒業論文の制作、毎日の授業、大学院試験に向けた準備、酒蔵でのアルバイト、とにかく燃えるようにどれも全力で取り組みました。
何より、卒業論文の制作は楽しかったですし熱中できました。
1月頭に論文を提出し、残りの1ヶ月は大学院試験の準備にひたすら費やしました。テストは手応えがあり、なんと入試が終わった次の日にお世話になる予定(?)のアメリカ人の教授から「元気?テストよくできたみたいだね。きっと大丈夫だよ」というメールが来るという次第でした。
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大学院進学に向けた意気込み
入試から5日後。すぐに結果が出ました。
そして無事合格!
晴れて志望校に合格し、これからは農学研究科で、主に日本の郷土料理とウェルビーイング、食糧安全保障をテーマに研究を進めていきます。
大きなことを言いますが、私は日本の食糧安全と食文化を本気で守りたいと思っています。それを考えた時に大切になってくることは、もちろん国の農策であったり生産者さんのブランディングが鍵となってきますが、
「購入する側の意識の成熟」が進まない限り、食を取り巻く根本的な問題は解決しません。
成熟した消費社会・日本を生きる人々がこれから幸せに生きていくために重要なテーマとなるのが、「豊かな食の選択」だと考えています。それは基礎調味料をこだわること、知ってる人から農産物を買うこと、自分で作ってみることなど、どれも正解であり、今時の言葉で言うと"※ウェルビーイングを高める行動"だと思います。
今から約150年前までは日本国民の9割が農民で、人々は自分たちで作ったものを食べて、シェアして、社会は農業を中心に動いていました。そんな時代からあっという間に工業化が進み、「便利・簡単・速い」がキャッチフレーズ。今はなんでも簡単に安く手に入るようになりました。
さらにグローバル化により今は世界中の食べ物を楽しむことができます。それは悪いことではありませんし、工業化よって守られた伝統や日本経済の発展など、その恩恵は莫大です。
でもやはり都市化・工業化により、食卓と生産者の距離はどんどん離れていき、それは食に関する関心や当事者意識を人から奪っていきました。
人や社会が、食べものへの関心を失った時、それはバケモノ化すると私は考えています。通りで今の社会は、自己利益を優先するグローバル企業によって世界市場は握られてしまっていますし、経済合理性を追い続けた資本主義が限界を迎えている状況です。
今世界で起こる戦争も食料や資源をめぐる争いと言えるでしょう。
ちょっと話を広げすぎましたが、、、
日本には世界中の人が羨むような、独特で、繊細かつ自然や先人の知恵を生かしたWise(賢い)な産物で溢れています。そのことを日本人がもっと知って、みんなで楽しんで繋いでシェアしていくことって、何も義務じゃないけど、私たちの生活を豊かにする手段でもあり、日本人として世界に貢献できることだと思います。
そのような食への当事者意識、人間と自然との繋がりの再生、全てをひっくるめた奥深いものがあります。それがこれから紹介する「木桶」です。
日本の食文化の基盤となる、醤油、味噌、酒、みりんといった伝統発酵食品を作る過程には元来木桶が使われており、木桶なしに日本の豊かな食文化の発展はなかったとも言えるでしょう。
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次回のnoteで私が作成した卒業論文の全文を投稿します。そこで木桶に関する歴史的背景を紹介するのでぜひ読んでみてください!
そして絶滅の危機に瀕した木桶職人を復活させた、日本一かっこいい職人集団が小豆島にいます。彼らによる木桶職人復活プロジェクトは今年で13年を迎え、着々と木桶は世界でも知られるようになりました。そしてこのプロジェクトにより木桶作りに関わる人口も増えてきています。
ずっと参加したかった木桶サミットに参加した様子は次次回のnoteで投稿しますので、そちらもチェックよろしくお願いします!!
それではまた!!