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Vol.1 種を採る



nonohananote(ののはなのーと)綾さんと私のふたり、愛知と東京、離れた場所に住んでいて普段はメールやSNSのメッセージでのやりとりをしています。郵便や宅急便を駆使して実物が行ったり来たり、もともとそんなリモートワークのふたりです。最小限のオリジナルプリントのファブリックを手元に持ち、受注生産するのは図らずもミニマムでエシカル、ウィズコロナのこの時代だからといって大きく方向転換する必要はありませんでした。

いつものように作戦会議、nonohananoteのファブリックの魅力を知ってもらうにはどうしたらいいのかと相談するふたりです。プリントを着るとはどういうことだろう?絵柄のイメージやそこにある楽しい思い出も一緒に身に纏うことと、会話が弾みました。

イメージソースを文章にしては?と綾さん、そして、プリントデザイン担当なのだから書くのはのんちさんですよとも。私はちょっと消極的で、文章を書くより絵を描く方がまだうまいとか(ココ笑うとこ)そもそも私の拙い文章と個人的な体験に興味ある人がいるのかなぁ?などと思わず口にしてしまいました。そんな時も一度こうと決めたら後に引かないのが綾さん。感じた直感に従う揺るぎなさは、私が彼女を信頼する部分でもあります。

はい、素直に従います。

ということでオリジナルファブリックの原風景にまつわる話を綴ることとなりました。タイトルは「ファブリックの種」と名付けました。私達のイメージの種から生まれたファブリックが、手にした方の手元で芽吹き、日々の楽しみの蕾となっていきますように。

        

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