アメリカ生活 新たな趣味と失敗連発の旅
新たな趣味とは、ベイキング。お菓子作りである。日本では一人暮らしのときも、実家暮らしのときもオーブンというものがなかった。一人暮らしのときなんて、レンジすら持ってなかった。
アメリカに来て人生初の主婦になった。食器はほとんどを食洗機で洗うし、洗濯もデリケート以外は乾燥機を使うし、そもそも夫の希望で洗濯は各自となっている。子どももいないし、夫もよく動くし、するべき家事そのものが少ない。
ありがたいというべきだが、ずっと働いてきたし、アメリカの大学も日本の大学も働きながら卒業し、この時間のある生活に慣れるのに頭を抱えた時期があった。
「さて、今日は何をしようかね。」
そこで、はじめたのがベイキングだった。熟れたバナナを凍らせたものを消費するためにバナナブレッドを作ったのがはじまりだが、これにハマったわけだ。
先日はYouTubeで、たまたま観たイギリスのお菓子、Flapjack (フラップジャック) を作った。
今日はその模様をシェアしたい。わたしのベイキングは、まぁ、よく失敗する。自称レシピフォロワーなんだが、本当に自称で、途中で閃いて一部を変えたり、まぁいいかで進めるもんだから失敗するんですね。
で、フラップジャックも見事に失敗した。味はいいが見た目が失敗という、視覚でも食を楽しむ日本人としてはブー!アウトだ。
では、いきますね。
1)材料を用意。今回のレシピでは以下の材料を使用した。
・オーツ麦
・黒糖
・バター
・ゴールデンシロップ(なくてメイプルシロップを使用)
・シナモンパウダー
2)容器の内側に薄くバターを塗っておく。摂氏の場合、オーブンは180度に予め温めておく。
3)黒糖、バター、シロップを混ぜ合わせる。少し温めた温度で、クリーム状になるまでしっかりと混ぜる。
→イギリスの「ゴールデンシロップ」で作るのが重要なようだったが、ないのでメイプルシロップを使用した。これが原因となったかも。
4)混ぜて滑らかになったらオーツ麦とシナモンパウダーを投入し、さらにしっかりと混ぜ合わせる。
5)クリーム状になった4の材料が、しっかりとオーツ麦をカバーするまで混ぜる。
6)5を容器に移し替える。平らになるようにヘラで整える。整えたらオーブンに入れ、22分〜25分焼く。
7)22分焼いたところで一旦色を確認する。縁がゴールドになったあたりが焼き上がりの目安。内側が多少柔らかくても大丈夫とのこと。縁がゴールドでなかれば、様子を見ながら、さらに1分などの単位で焼く。
→最初確認した際、縁がまだ色が薄かったので、あと1〜2分と思いnoteを読み出したら5分経過し焼き過ぎになってしまった。楽しいnoteはベイキング中は禁だ。
8)容器に入れたまま、しっかりと冷ます。まな板などの上にクッキングシートを引いて、容器から外したフラップジャックを移しカットする。
9)切った後のフラップジャック。
→WWW! 切りながら、やばいと思った。柔らかすぎて、崩れてしまったフラップジャック。これが今回の失敗だ。
左が内側の柔らかかった部分。右が縁の方で、さずがに硬さがあり形が残った。夫には右側を食べてもらい、私には左側。鳥の餌化したフラップジャック。さて、どうやって食べようか・・・
ん...どうやったら鳥の餌が形になるのか。
そこで思いついたフラップジャック改造計画が、寿司用のすだれで巻いてみることだ。我ながら、これは名案だ!とワクワクした。ののこ、やるじゃん!
巻きました。しっかりと端から端をすべて力を入れて形を整えた。この名案を思いついた自分に誇りを感じ、気持ちが昂る。
イギリスのお菓子を、アメリカで作り、日本のすだれで巻き巻きする。3カ国融合の一品だ。
すだれを広げてみる。なんかこの形・・・巻き寿司になってしまったが、このまま名案を進めることにして、この後一口サイズにカットした。
できあがりです。ちょっと歪だが、しっかりと一口サイズに固まった。
以上が今回のベイキングのもようです。
実は、すだれ作戦でも固まらなかった部分があった。今日はその部分をミルクをかけてシリアルとしていただいたが味が良いから問題なしで美味しかった。
というわけで、今回のポイントは、おそらく「イギリスのゴールデンシロップ」ではなく「メイプルシロップ」を使用したことが原因ではないかと思う。
こんな感じで、わたしの新たな趣味、ベイキングでは失敗連続だが本人は楽しんでいる。失敗したときに自分なりに考えて、よりよく改善してみる、その挑戦も醍醐味のひとつかもしれない。が、次回は成功したいと思うこの頃だ。
最後に、今回使用したレシピのリンクを貼っておきます(英語)。これをご覧になれば、わたしのフラップジャックが、いかに違う形かもお分かりいただけるとおもいます!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。