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【旅行記】バージニア州 スミソニアン博物館
快晴だった週末、バージニア州を訪ねた。東海岸に位置するバージニア州の右上には、ワシントンD.C.が位置する。わたしが住むペンシルベニア州の都市からは車で約2時間30分の距離だ。
下道からハイウェイに乗りバージニア州に向かった。目的地はワシントンD.C.国際空港(Dullus International Airport)近く。運よく渋滞に遭わず順調に走ることができた。
予定どおり目的地に到着し、久しぶりに会った友人らと楽しい時間を過ごし、翌日スミソニアン国立航空宇宙博物館に向かった。同館は2館に分かれており、今回はバージニア州にあるスティーヴンF ウドバーヘイジーセンターに行った。
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ご存知の方は多いと思うが、スミソニアンは10を超す施設があり、全館が入場料無料である。またクリスマス以外は毎日開館している。
なぜ無料なのかというと、大まかには、アメリカ政府の財源、寄付、ショップ等の売上、駐車場を含める館内施設の利用料、出版物等からの収益からだが、そもそもはイギリスの科学者であったジェームズ・スミソンの遺言から全遺産がアメリカ政府に寄付され設立されたのがスミソニアン・インスティテュートなのだ。
スミソニアン全館については、以下のサイトが詳しい。
さて、ここから感動した館内について話していきたい。
入り口を入るとまず、右手にIMAXシアターがある。映画館のような館内施設で短めの映画を有料で観ることができる。料金は、
ドキュメンタリー映画:
大人$9、シニア(60歳以上)$8、子供(2~12歳)$7.50、会員$6.50
ハリウッド映画:
大人$15、シニア(60歳以上)$14、子供(2~12歳)$13.50、会員$12
私たちは開館と同時に入ったため、待ち時間なく、且つ人も少ないなか楽しむことができたが、お昼近くには長蛇の列になっていた。シアターが目当ての方は早めに行かれるようおすすめしたい。
この日私たちは、ドキュメンタリー『Journey to Space』を鑑賞した。約45分ほどの映画だが非常に見応えがある。ボーイング社とトヨタの共同提供だ。
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続いて、ボーイング・エイヴィエーション・ハンガー (Boeing Aviation Hanger)に向かった。入り口正面に位置する。歴史上、名の知れた飛行機を含め数えきれない数が格納、展示されている場所だ。
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このエリアに入ると右手に見えるのが上の写真だ。大小さまざまなサイズの飛行機は、奥に見える半円形部分を開放し搬入するらしい。
そして、右手を進んでいくと、「Sikorsky JRS-1(シコルスキー JRS-1)」がある。
これは、1941年12月7日(ハワイ時間)、真珠湾攻撃時にアメリカ海軍基地に駐留していた水陸機である。つまり、真珠湾攻撃の場にいた存在ということだ。おそらく修復がなされていると思うが、それにしても機体ダメージの痕跡が著しい。
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シコルスキーJRS-1機の奥にあるのが、戦闘機 F-14D Tomcat (F-14トムキャット)である。映画『トップガン』にも出ている。
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最後は、スペース・ハンガー (Space Hangar)展示場だ。スペースシャトル・ディスカバリーの実機がここにある。ディスカバリー号は、1984年から39回の地球周回を達成し、合計365日間を宇宙で過ごしたシャトルだと説明書きがあった。
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人の大きさと比較すると、ディスカバリー号の規模を感じ取れると思う。ご存知のように、スペースシャトルは超高温で発射、上昇するため、機材には耐熱性の高いセラミックが使用されている。下の写真はシャトル下方部を見上げるように撮ったもの。セラミックだとわかるだろうか。
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スペース・ハンガー展示場の出入口には宇宙飛行士のスーツが立っている。この手の展示物とは、横に立つか、背後から顔を出すか、万歳!で飛んでみるか、ポーズをとって一枚パチリはわたしの旅では必至で、おねだりして撮ってもらった。
身長が縮んでなければ、わたしは154cmくらい。足元の差を引いたとしても、スーツの高さは少なくとも30cmは高いと思う。
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この後通ったのは、この場所。通路手前にあったのが爆撃機B-29だ。広島に原爆を投下した航空機である。
これか...
以前、広島原爆資料館でみたその当時の光景と重なり、複雑な気持ちに言葉が出なかった。
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最後の館内目的地は展望台である。展望台には、一旦地下に降りエレベーターで上がる。年配のボランティアの方が明るく案内してくれた。アメリカでは年配の方々がよくボランティアとして働いているのを見かけるが、皆さん一様に生き生きとされている。
エレベーターを降りるとすぐにこの景色が見える。面積は広くはないものの、近辺に高いビルはなく障害物が無い分、外の景色と同期し広々と十分な開放感を感じた。ぜひ360度をぐるりと見ていただきたい。
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そして、これ!運がいいと離陸後の飛行機が見えると友人が教えてくれたおかげで見逃すことなく、今回は全日空機を見ることができた。
10月13日午後12時15分、ワシントンD.C.ダレス空港発の全日空101便、羽田空港行きだ。国際空港に近い立地ならではの利点である。徐々に高度を上げて飛行する航空機は絵になる。思わず声をあげて手を叩いてしまう。
博物館にはお決まりのお土産等が買えるストアがある。写真を撮り忘れ失念したが、Tシャツなどの衣類、帽子、プラモデル、マグカップ、絵葉書など、デザインもよいものが揃っていた。
大のマグカップ好きは、今回もひとつ購入した。「I NEED MY SPACE」(ひとりになりたい)の文字。センターの名称である「AIR AND SPACE MUSEUM」の一単語を掛け合わせた、ちょっぴり自己主張が入ったジョークがおもしろい。
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もともとは地元出身の友人とその家族を訪ねることが目的の旅だったが、わたしのリクエストでスミソニアン博物館に案内してもらい、1泊2日の旅は豪華パッケージツアーとなった。
入場料無料の利点を活かし、次はワシントンD.C.エリアのスミソニアンをハシゴして鑑賞したいと考えている。
スミソニアンに興味のある方、博物館や美術館が好きな方にも、ぜひおすすめしたいスポットだ。
到着した日の夜、友人が手巻き寿司と地元石川県の日本酒でもてなしてくれた。はじめて経験する手巻き寿司に、夫は興味津々で楽しいと大喜びし、石川県産大吟醸も堪能した。
手巻き寿司の具材のイクラやサーモンも新鮮で美味しくいただいた。
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また、こちらは友人からお土産でいただいた新潟こしひかりのお米である。「the rice factory NEW YORK」のお米は注文後精米して発送してくれるため新鮮だとか。
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早速、帰宅翌日に炊いてみた。「おいしい」というより「うまっ!」こちらの方がマッチする表現だと思う。完全に異国で食べてることを忘れる格別の美味しさだった。おはぎのようなモチモチ感、甘み、日本のお米ならではの香り、たまらなく美味しかった。友人よ、ありがとう!