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1930年代の二眼レフカメラ Rolleiflex Standard との出会い
ロバート・キャパが使ったカメラ
先日購入した Rolleiflex Standard ですが、いろいろ検索していると、ロバート・キャパ、パートナーのゲルダ・タローが使っていたということを知りました。正確には知っていたのですが、すっかり忘れていました。
2013年、「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー二人の写真家」という展覧会を観ていました。当時、「崩れ落ちる兵士」の真相が話題になっていて、そのとき取り上げられていたカメラがローライフレックスでした。
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憧れのローライフレックス
そんなことを知ってかどうか忘れましたが、その少し前に購入した Lomo Lubitel 166+ で二眼レフの楽しみを知って、本格的な二眼レフカメラであるローライフレックスが欲しくなりました。当時は初期の頃のオリジナル、スタンダートというモデルは知らず、1950年代、1960年代以降の人気のモデルしか頭にありませんでした。今考えると、先の展覧会で知っていたと思うのですが、1930年代のカメラなど日常使用できるものではないと思い込んでいたと思います。
そんな人気のローライフレックス、程度のいいものは高くて買えませんでした。欲しいと思っている間になにかのブームが起きたのか急に高くなったような覚えがあります。高いこともあったのですが、自分にはちょっと重いかなと思い、より軽量で低価格のローライコードを探していました。
その後はスプリングカメラ(じゃばらカメラ)を買って、中判の6x9サイズのリバーサルフィルムを楽しんだり、デジカメでオールドレンズを使ったりして古いカメラ、レンズを楽しんでいました。しかし、その後は望遠レンズでカワセミを連写するようになり、ローライフレックス、ローライコードのことは忘れていました。
二眼レフ・マイブームの再燃
最近は若い世代を中心にフィルムカメラブームらしく、フィルムカメラの記事をよく見るようになりました。そんな記事を読んでいるうちに、自分でもまた二眼レフカメラで撮影したいと思うようになりました。しかし、フィルムカメラの現像、スキャンなどの手間とコストを考えると、今さらという気がしないでもありませんでした。特に中判フィルムは35mmフィルムのように店内で1時間仕上げなどしてくれる店はほとんどなく、ラボ送りになってしまうことがほとんどです。リバーサルフィルムは35mmフィルムでもラボ送りになります。また、フィルムの価格がすごく高いことには驚きました。
チルト式モニターのデジカメで擬似二眼レフ撮影?
二眼レフカメラでの撮影の魅力の一つがウエストレベルでの大きなファインダーを見ながらの撮影です。
一時期、ミラーレス一眼でチルト式モニターをウエストレベルで見えるように立てて撮影するスタイルをやっていました。二眼レフの雰囲気を楽しんでいるつもりでした。しかし、その後に購入した新型のカメラはバリアングル式だったので、このスタイルができなくなってしまいました。
今回、再び二眼レフで撮影したいと思ったものの、フィルムの手間とコストを考えると、この擬似二眼レフ体験でいいかと思い、PENなどのチルト式モニターの小さなミラーレス一眼カメラの購入も検討しました。
しかし、大きな光学式のファインダーとデジタルのモニターでは見た感じ、楽しさが全然違います。個人的感想ですが…
国産二眼レフの購入検討 そして Rolleiflex Standard の購入
国産二眼レフは手頃な価格で、特にミノルタオートコードは性能がいいという記事を読み、ミノルタオートコードが欲しくなりました。そんなときに、たまたま久しぶりに新宿に行ったので、中古カメラ店をのぞいて、Rolleiflex Standardを購入することになったのです。
このカメラとの出会い、縁?
実は先日の Rolleiflex Standard の試し撮りの最後の1コマが最近開催されていた、ロバート・キャパ展の看板だったのです。
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わけあってトリミングしています。
このカメラを買ったとき、これも出会いかなと思いましたが、2013年の展覧会からここに来たのかという不思議な思いがあります。
ロバート・キャパを教えてくれた母にこのことを話したら、彼の著書「ちょっとピンぼけ」を本棚に見つけて読もうと思っていたところだったとのこと。
今回の展覧会、行こうかどうしようかなと思っていたら終わってしまいました。
東京富士美術館 ロバート・キャパ
https://www.fujibi.or.jp/collection/photo-artist/2974/