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日本の「ハンドボール部」ポテンシャル高杉なので海外遠征させてあげてください

日本の小中高校生のハンドボール部のみんな、
お願いだから、部で海外遠征してみてほしい。

監督の先生方、保護者の皆さん、どうか彼らを海外の現地チームと交流試合させてみてください。

彼らは、世界で秀でるポテンシャルを持っています。

部でなら勝てる。

■フランスには「部活」がない。

私は小3から高校卒業までの10年間、ゴリゴリのハンドボール少女として学生時代を過ごしました。現在はフランス在住。
去年はパリの社会人チームに所属してプレイしました。

そこで、とある驚愕の事実を知ったのです。

フランスには「部活動」というカルチャーがないことを。

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ではどうしているのか。
フランスの中高生たちは、部活動の代わりに外部のクラブチームに所属します。スポーツのみならず、楽器や絵画、マンガ、等々、日本人的感覚で言うならばいわゆる「習い事」のような感じで、放課後は各々が好きなアクティビティを習います。

つまり「学校=勉強を教える場」であって、その他のクラブアクティビティは全くもって管轄外ということ。

毎日の朝練、放課後練と土日の練習もない。「学生時代に最も時間を共にした友達=部活の仲間」というカルチャーそのものが存在しません。

このカルチャーギャップについてだけでもあらゆる視点から深掘りできそうですが(日本の部活顧問になる教員のブラック残業ぶり、部活から学ぶ団体行動や上下関係等々)、今回は割愛。

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■家族より一緒に過ごしてんだからこっちは!

フランスの小中学生がクラブチームでハンドボールを習っていたとします。練習は大体週に2〜3回。放課後にみんなそれぞれの学校から練習場に集まります。数時間練習して解散。
その友情・信頼関係と、日本の部活生たちとのそれが比にならないことはいうまでもないですね。

私の中学時代は「家に帰って家族と一緒にいる時間<<<<<部活の仲間と一緒にいる時間」でした。チーム競技において、メンバー同士の信頼関係は何にも勝る強みです。

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■日本の小中高生は「チームで勝つ」方法を知っている。

私たち部活動生は「One for All, All for One!」「連帯責任!」「全員でグラウンド100周!」を知っています。

「チームのために動くこと」、「監督の指示は絶対」、「試合に出してもらうために生活態度を改める」ことも知っている。

これらの精神性を、「部活」が存在しない国のフランス人少年少女たちが理解できると思いますか?もちろんできません。(フランスの国民性だと尚更あり得ないね。)
『中高生限定!仲間のために努力できた国コンペ!』という世界大会がもしもあったなら、日本は間違いなく世界一。

何百回と練習してきたセットプレイがある。数的優位/数的不利がいかに大事かも知っている。毎日朝から晩まで一緒に過ごす関係性だからわかる阿吽の呼吸もある。それによって0コンマ以下のパスが通る……….

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そういうことなのです。(熱くなりました)

100万回嫌い合って100万回仲直りして関東大会出場。

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世界に誇るジャパキッズの精神力。

■準備運動も長距離走もしないフランス。

フランスの小中高体育の内容はおおよそ日本と同様。ただ唯一、フランスでは長距離走やマラソンの授業はないそうです。マラソン大会的な年一のイベントをする学校も中にはあるそうですが、日本の冬の体育あるある「マラソン大会に向けて毎授業1〜3km走らされる地獄ウィーク」のようなものはないそう。
よっしゃ!体力でも勝てるぞ!!!日本のキッズたち!!!

去年パリのクラブチームで19歳のチームメンバーから「ノノカがいつもやってるストレッチってどうやるのー?」と質問されました。

何も難しいストレッチをしていたわけではありません。
ただの屈伸、伸脚(くっしん、しんきゃく)です。
私たち日本人は全員できる、体育でやる準備運動をやっていたまでです。

私は困惑しながらも屈伸と伸脚、アキレス腱のばしを見せて教えると、彼女たちはどれも「生まれて初めての動きだ」といって、それはそれはぎこちない動きで真似てくれました。
私が「体育の授業でやらないの?」と聞くと、「運動前のストレッチの時間などない。」とのこと。
(マジか)

だからなのかはわからないが、フランス人は身体が堅い人が多い。ティーンの子たちですら、長座体前屈で手が膝上まで届くかどうか。
それでよく怪我しないな…….とびっくり。

これに付随して、もう一つ。100パー個人的見解なのですが、日本の運動能力が高い子供たちは身体がしなやかに動きますよね。身体の使い方がよくわかっている。それも結局は身体の柔軟性とつながるのではないかと思うのです。
日本の平均的な子供たちは、フランスの子供たちよりもよりしなやかに身体を使えている気がするのです。
科学的根拠や文献は何も参照していないので異論は認めます。


プライバシー守りすぎてほぼ意味をなさない画像。
高校の仲間(N美が欠けている!)。汗臭いのにぎゅっと寄って。

■「体格差」には敵わない?

残念ながら、身体の発育が完成された大人においてでは、その骨格差、体格差における優劣の差は歴然。しかし、発育途中である小中高生においてであれば(もちろん子供であっても人種による体格の不利はありますが)、しなやかで体力もありチームで勝つことを知っている日本の子供たちは、世界一のポテンシャルを持っていると私は思うのです。

子供たち本人にも知ってほしい。
君たち私たち日本人は、平均的にみて、基礎的な運動能力が高いこと。機敏な動きが得意なこと。しなやかで体力もある。集中力も忍耐力もある。チームで勝つ方法も知っている。
大人のハンドボール世界選手権を見ると常にヨーロッパ各国が上位を占めていて、日本含めアジアの国は圏外がほとんど。その結果を見て「日本のハンドボールは弱いんだ」なんて思ってほしくない。
確かに、どうやっても体格差には敵わないかもしれない。人種による潜在的な運動能力の差もある。体格が大きければパワーで押し切られてしまうかもしれない。それでも、テクニック、スピード、チーム力で勝る方法を知って磨ければ、世界で戦えるかもしれないよ!!!!!!

子供のうちに成功体験を。

もしも自分が子供のうちに海外のチームと交流試合をすることができたなら、どんなに自分の将来や世界の見え方が変わっていただろうか、と思います。

毎年恒例の夏合宿。山の合宿所で3泊4日する代わりに、海外遠征する年があってもいいのではないかと。
(山合宿はそれはそれで伝統なので途絶えてほしくはない)

自分ができなかった分、今ハンドボールに打ち込んでいる日本の子供たちにはどうか子供たち本人の目で、世界を体験してほしいと思うのです。

もしもハンドボール強豪国と合同練習ができて、練習方法の違いや身体能力の違いを体験できたなら。
その中でもしも「私たち日本人だけど、全然戦えた!!!」という成功体験ができたなら。負けてもいいんです!コテンパンにやられて絶望したとしても別にいい。極論、ハンドボールじゃなくたって吸収できることは何だっていいのですが、何よりも一番大切なのは子供たち本人の目で見て体験して学ぶこと。日本以外の国を知ることは、若ければ若いうちに体験できた方がいいはずです。

現状ではハンドボールだけで飯を食っていけるのは、ほんのほんの一握り。
選手にならずとも、ハンドボールをもっとキャリアに活かせていいはず。
もっと多様なバリエーションがあっていいはず。

■かつてのジャパニーズハンドボールキッズたちへ

こんなにも暑苦しいハンドボール愛を込めて長文記事を書く理由はただ一つ。
私自身が10年もの間、日本のハンドボール界に育ててもらったので、今度は私が日本のハンドボール界に貢献したいと思うからです。

まずはこの記事が少しでも多くのハンドボール関係者の目に留まり、日本のハンドボール少年少女たちのポテンシャルの高さを知ってもらえると嬉しいです。

もし「フランスでの海外遠征」や「フランスの現地クラブチームとの交流・合同練習」等に興味がありましたら、私にご連絡ください!
お力になります。
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まだまだ日本ではマイナー競技だからこそ、私のように「日本のハンド界に貢献したい!」という熱い思いのある大人の皆様はたくさんいるのではないでしょうか。
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