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ひとりを選んでもひとりではできないことが多すぎる

最近感じる切なさを秋の風物詩だと思っている。柴田ののかです☺︎
役者として出会った人々やご縁と発見、気持ちと想い出を綴るnote.お次は"萌音さん"です。

このnoteは記事を書かせていただけるみなさんのおかげで成り立っているので投稿前に記事書いてもいいですか?って一人ひとりにお伺いを立てているのですが、萌音さんに連絡したら快く承諾してくださったのと909に入団してないから記事にされないと思ってたようで思いの外喜んでくださいました。

わたしのnoteって大したことないよ?
むしろ書かせてくれてありがとうだよ!

このnoteはわたしが役者として出会った人々のことを綴りたかったので元々909以外の人のことも書いていく予定でした。
萌音さんはTEAM909劇団員ではないのですが、TEAM909第9回公演でともに客演として舞台に立ったご縁が今も続いています。客演を経て、
私は909劇団員、萌音さんは909ファンになり、今では役者仲間になりました。

萌音さんはわたしにとって役者として出会った大切な人々の1人だから、909劇団員かどうかに関わらず記録に残しておきたいのです。というわけで今回は萌音さんこと"渡邉萌音さん"です☺︎

左が柴田。右が萌音さん。公演中の楽屋にて。千穐楽が終わったら"この公演のこの座組"として集まる機会はもうないときいてすぐさま思い出づくりでぱしゃり。

TEAM909第9回公演
役者は劇団員7名と客演2名の計9名

その客演2名が萌音さんとわたし

稽古中も公演後も劇団員さんから有難いことに
「もねちゃんとののちゃんのおかげで稽古場が本当に明るかったよ」とたくさん言っていただいた

うん、そう、その言葉の通り
わたしは萌音さんが居なければできていなかったことばかり

わたしはひとりを選んでも
ひとりでできないことが多すぎる


だから自分と同じ立ち位置に萌音さんが居たことが有り難く、ずっと心強く感じていた

でも萌音さんはわたしによく言っていた
「ののちゃんと客演でよかった」って
その言葉はわたしが萌音さんに贈りたかった言葉なのに

でも萌音さんは座組全体によく言っていた
「わたしに頼ってもいいんだって教えてくれたのは皆さんです」って
その言葉はわたしも座組に対して思っていた言葉なのに

萌音さんはきちんとそういう思いを言葉にできて口に出せる人

わたしは思っていても言葉にするのに時間がかかるし口にも出せない人


やっぱり萌音さんはわたしより先や上をいく存在で。でも萌音さんはののちゃんは先や上をいく存在だと言ってくれて

不思議な2人
客演として出会ったご縁、今も繋がっているご縁
本当に有難い

稽古場移動のバスにて。誰かといて自撮りしないのだけど萌音さんがよく撮っていてちょっと真似してみようと思ってパシャリ。役者になってから自撮りする機会が増えた。

あの夏のわたしは"客演としての公演参加"に個人で劇団の舞台に参加させていただいているわけだからどこかひとりで座組に乗り込んでる感が拭えなくて

しかもこの客演でお芝居自体に区切りをつけるってそれなりに人生かけていて

劇団員さんにとっては第10回とかさらにその先の公演とか、きっとこの公演は通過点でしかないのだろうなと漠然と思っていた

でもそれでいい、それがいい

区切りをつけるなんてことは
わたしが決めたことなのだから

みんなにやんややんや囃し立てられるよりかひとり静かに終わりを迎えるくらいがちょうどいいだろうと

だから稽古場での自分の熱の入り方は少し歪だったと思う

わたしは人に頼ることなく、
周りにはわたしを頼ってもらうように声を掛ける

自分のこれまでの知見を使って座組の士気やレベルを上げる
座組の底上げで自分にとって満足のいく舞台をつくって悔いなく舞台から降りる

わたしのレベル上げなんかより周りのレベル上げの方が大切で、未来ある役者の成長と未来ない自分の引退だったらなお周りのレベルを上げたくて

そもそもわたしはレベル上げどころか久々の芝居・舞台でブランクを取り戻すことだけですでに精一杯だったし

殊に萌音さんは人生初めての舞台
役者も始めたばかりと言っていて

未来ある役者と未来ない役者

役者自身の振る舞いを見ても、先を見ても、
明るさは段違いだったと思う

公演初日。客演2人からのサプライズ差し入れ。互いにやりたいけどお金もかかることだからとすぐ言い出せなかった。でもTEAM909をだいすきになった2人なりの思いをカタチにした方法

わたしが萌音さんからもらったもの
LINE、ボイスメッセージ、直接の言葉、勇気
手紙、バスボム、癒し
ハグ、安心感
肩に置かれた頭、信頼感
自撮りでの写真、ちょっとした動画、思い出
写真の時間、誰かとのつながり
すました顔、着飾る心
屈託のない笑顔、飾らない心

あげ出したらキリないけど

そこに幾度となく交わされた言葉
「考える事同じなあたり、客演コンビ最高」
「大丈夫?無理しないでね?」
「大丈夫!萌音さん・ののちゃんだから!」
「同じ客演が萌音さん・ののちゃんでよかった」
「909のみんな・座組に支えられた」

わたしはそれわたしも思ってたって返してばかりで自分の言葉で伝えられていなかったけど


だからずっと思ってた
萌音さんのように明るさに満ちた人になれたらいいのになって

この前稽古場で
「いつも明るくみえてる人間が必ずしも本当に明るい人間だとは限らないじゃないですか」と言って周りの心を刺したらしいのだが自分で言っててきちんと自分のことも刺していて。それがまさに自分のことだから

明るい人間に暗い部分がないなんて一切思わないけど、萌音さんは時に暗くなってもいつか明るさを取り戻せる明るさも含めて明るさに満ちているなって心からそう思う

本当にすてきな方なんだよ、萌音さんって
一緒に居るとこんなわたしまで明るくなっちゃうんだから☺︎

わたしはひとりを選んでも
ひとりでできないことが多すぎる

だから萌音さんと一緒にいるおかげで明るさを分けてもらっていたんだよ、あの夏は

公演中、楽屋でパシャリ。萌音さんがカメラを向けるとなんか変なことしちゃう。だんご3姉妹。


劇団員になって2ヶ月過ぎた

それは前回の座組を解散して2ヶ月過ぎたということでもあって、
萌音さんと会えなくなって2ヶ月過ぎたということでもある

そして11月になってまた新たな座組と公演稽古が始まった

それは前回の座組で萌音さんの力を借りていたことをひとりでやっていくことでもあって、
萌音さんに教えてもらった誰かを頼るということを存分に使っていいということでもある

わたしはひとりを選んでも
ひとりでできないことが多すぎる


でもそれでいい、それがいい


だからみんなのチカラを借りればいい。みんなのことを頼りつつ頼られながらみんなで舞台をつくればいい。それが舞台だしそれが座組だから

劇団員と客演との見えない壁をとっぱらう言葉、
「それが座組だから」

「座組として、仲間として、全力でいこう!!」
萌音さんとわたしのあの夏の約束

わたしはまた新たな座組であの約束を思い起こした

うれしくもどこか切ない新たな出会いを機に

公演中、楽屋でパシャリ。萌音さんがカメラを向けるとなんか変なことしちゃうpart2。キツネポーズ。

萌音さーん、
わたし、たまに、ちょっとだけ、
萌音さんのいない座組に切なさを感じるよー、

でも互いが自分のために違う選択をしたことをわたしは誇らしく思っているよー、

萌音さんからもらったもの、今の座組に還元していくからー、

応援してるからねー!

次の舞台観に来てねー!!

だいすきよー!!!


TEAM909劇団員 柴田ののか

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