ファスティングに酵素ドリンクを使う理由
ファスティングに使う酵素ドリンクって
酵素は生きてるの?という質問があります。
そもそも酵素って何?
酵素とは、体の中で起こっている化学反応に関連する必須タンパク質です。食べ物の消化や吸収、代謝など生命を維持するために必要なあらゆる活動に使われています。
酵素のはたらき
○代謝酵素
酵素のおもなはたらきは、食べ物を胃で消化し、吸収して得られた栄養素からエネルギーを作り出すことです。
さらに、体に取り込まれた悪い物質を処理して、尿などで体の外に出す役割もあるほか、正常な体の成長や免疫反応、身体機能のコントロールなどのはたらきもあります。
○消化酵素
消化酵素には、以下3つの種類があります。
・タンパク質を分解するプロテアーゼ
・でんぷんを分解するアミラーゼ
・脂質を分解するリパーゼ
プロテアーゼはタンパク質をアミノ酸に分解します。プロテアーゼのなかにはペプシン、トリプシン、キモトリプシンなどの消化酵素のほか、パパイヤに存在するパパインやパイナップル由来のブロメラインなど、多くの酵素が存在します。
アミラーゼはでんぷんをブドウ糖に分解し、
リパーゼは脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解します。
酵素は熱に弱い
タンパク質は熱変性という性質がありますが、酵素も主にタンパク質から構成されています。
ですのでこの性質は避けて通ることはできません。酵素も熱が加わりすぎると、熱変性を起こします。すると、酵素のはたらきの中枢となる「活性部位」と呼ばれる部分も熱変性してしまいますから、酵素としての役割を果たすことができません。
酵素のはたらきのことを「活性」と呼びますが、熱によってこの活性を失ってしまうので、50〜70℃の熱が加わると酵素が働かなくなり、その性質を「失活」といいます。
市販で販売されているものは食品衛生法により、85℃で30分の加熱処理が義務づけられています。
つまり、市販のドリンクでは酵素は生きていないということ。
酵素ドリンクの酵素とは
それではファスティングで使用する酵素ドリンクの酵素とはどういうこと?
「野菜や果物、野草などに含まれる酵素」と
発酵の過程で「微生物が分泌する酵素」を指します。
この酵素のおかげで十分な発酵熟成期間の中で
ドリンク内の栄養成分が細かく分解されています。
栄養素が酵素の力で最小単位まで分解されている
ため、断食中に飲んでも体内の消化酵素を使うこと
なく、最低限の栄養が補給でき、代謝を活性化できるのです。
つまりこれが断食中に酵素ドリンクを飲む意味でもあります。
酵素ドリンクは酵素が死んでいるから
意味がない?
結論から言うと、
そもそもの話が生きてる、死んでるという問題ではありません。
酵素ドリンクの酵素は
「発酵期間中に栄養素を分解してくれる存在」
であって、
「酵素を外から補うためではない」
のです。
そのため、飲む段階で酵素が生きている必要はなく、既に酵素が働き終わっていて、
「身体に消化といった過程で起こる負担をかけさせないものになっているか。」
ということが重要なのですね✅
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