ザゼンボーイズ 日本武道館を
僕はザゼンボーイズの日本武道館を諦めた。ごめんなさい。
僕にとって、ザゼンボーイズは特別なバンドです。
多くは語りません、長くなったらごめんなさい。
僕はナンバーガールと出逢い、ナンバーガールの世界で生きて、僕の人生はナンバーガールから始まる音楽、ロック、バンド、サブカルチャーまでも、僕の世界はナンバーガールとシンクロしています。
今の僕が生きているのも、ナンバーガールの力が僕を生かしました。
その特別なナンバーガールの解散ライブで最善席近くで運命。
神様からの命懸けてしまった僕への、人生の夢だった僕への思い出の宝になった。
あの時、何か伝えて客席から叫びたかったけれど.
僕はまだ幸せになれていない、だから言葉が出なかった。
「腹から声出さないと聞こえないぞ、」
的な向井君の言葉にも、僕は動けなかった。
これから生きて幸せになるよ、と、心の中で何度も思った。
思い出している。最初の福岡も、最後の東京も。
走馬灯のような気持ちだった。
生きていて幸せだった。
夢が叶った瞬間は、ナンバーガールの解散ライブだ。
・・
そして、今、僕はまだ絶望の淵で立ち止まっている。
僕は幸せになる為に、生きていく為に、魂の在り処を探した。
愛の居場所の為に生きようとした。
け
れど、僕はまだ未熟で無力で、僕も悪かった。
・・
ザゼンボーイズのライブは行かない。
今の今まで苦しんだ。
徹夜して飛行機を今から取る事も考えた。
地力の運転で東京までも考えた。
でも、ここで全力になって何不利構わず後先考えずに動くのは子供だ。
・・
僕はロックスターたちの今の姿から学ぶ。
感情に走り過ぎない。
自分にとって今何が一番大切かを考える。
今、すべき事を投げ出して、そこに理由や言い訳を付けるのは簡単な事だ。
大人たちは、自分達の夢や希望も抱えながら、その上で更に責任や負荷を抱えながら、どこかで自分たちの理想や現実を作っている。
完全に自分の夢や理想を失い切ってしまえば、人は孤独になる。
本当に絶望に近い地獄になると思う。
・
今の僕そこを見失わない。
きっと僕の好きな人たちは、それぞれの経験を乗り超えて、今、僕らの目の前に立っている。
・
僕が好きなバンドのライブを見る時。
前列まで行って、目を閉じて、演奏が始まる瞬間に瞼を開ける。
その瞬間、僕の憧れるロックスターたちがステージにいる。
自分の目の前に現れるような鑑賞の仕方をいつもしていた。
思い出す。
夢のような存在が現れる。
そのロックスターたちも、現実から来ている。
僕はそこをしっかり理解した上で、僕もその後に続く。
・・
今のこの状況。以前までの弱い僕であれば
「このまま消えてしまいたい」
と一日中、毎日考えていたと思う。
こんな事で消えたら、ほら見た事か、と言われるでしょ。
ナンバーガールのファンだから死なない。
ザゼンボーイズのファンだから死なない。
カッコ悪くて、あいつは幸せになれなかった、なんて言わせない。
今夜は絶望だ。
けれど、僕は大丈夫。
皆は酷い事を言うけど、僕が甘かった、間違ったのだ。
・
一生に一度しか無いと思っている武道館。
でも、きっと、ロックスターはこれからも作品を残してくれる。
ザゼンボーイズも、向井君たちも、信じているのではなく、僕は知っている。
まだ未来はある。
だから、僕は死なない。
・・
もっと生き地獄の人もいる。
自戒。
僕はザゼンボーイズの日本武道館のライブを、手放しました。
人間なんてそんなもんだとは言いたくないな。
絶対、幸せになって、共有するのだ。DVDになって欲しいな。
ロックスターの背中に、生き様に。
今も、これからも、ずっと生きる力を学ぶ。
まだ至らない僕の今夜。
ザゼンボーイズの日本武道館が、
一生の思い出や最高の気持ちになるライブでありますように。