見出し画像

電話は切るタイミングが難しい


今日も僕は生きています。

「生きている」と言うと、書くと、
どこか変な違和感があるのかもしれないけど。

誰かに伝えたいのだけど。

そうもいかないのが、今の僕の世の定め。

それでも僕らは生きている。

だから、それでも僕らは生きている。

・・・・・・

「○○君、あまり感情に身を任せても、私の体験上、私もありますけど、ロクな事はないですよ。」

「でも先生ね。そもそも僕を怒らせるなよと」

「まあね。確かにそれは私も思いますし解りますけど、ね」

・・・・・・

「そろそろ先生、薬が効き始める頃じゃないですか?そう思って僕は時計を見ていたんですけどね」

「そうなんですよね。私も、そろそろ効いてくるかなと思っているのですけど、ね」

「我々クラスになると、そう薬も効きませんもんね」

「はい。そうなんでございます。そう簡単には効きませんからね」

「ほんと、誘拐でも出来るものなら昏睡誘拐でもしてみろってレベルになっちゃいましたね」

「まあ、私はそろそろ昼寝でもしようかなと思っていただけで」

「先生、もう夜の六時ですよ」

「いやいや、まだ昼とは言わずとも、まだ夜の六時ですよ」

「また3時間くらいしたら起きて、明日は日曜日ですから、また朝の四時くらいに眠ろうかなと」

・・・・・

「そういえば、さっきの話の続きという訳では無いのですけど。 私も実は去年の初めの頃から、人との関係をほぼほぼ断ち切ったんですよ」

「え?そうだったんですか?」

「ええ。○○君とは対面していないままこうして電話で話しているだけなので気が付かないと思うんですけど、私も外に無駄には出ないようにしたんです。人間関係が煩わしくて」

「え、そうだったんですか。それは知らなかったですよ。そういえば会って話をしてないですもんね」

「だから、さっき○○君が言っていた去年の10月の話も、私は知りませんからね」

「まあ、それは僕が勝手に夢の中で先生が出てきてって話ですから」

「私が幽体離脱でもしていれば別ですが」

「そうかあ。 そう言うと、あれですよね。 あの時、先生が「○○君、そのまま行くと死にますよ」って言いましたけど、あれからも僕はそのまま走りつづけましたから。 そりゃ死にかけますよね。」

「まあ、厳密には私は言ってはいませんけどね」

「確かに」

「まあ、人間関係や友人関係は、量より質ですから」

「本当にその通りだと思います。今回の一件で本当にその通りだと思わされました」

「まあ、○○君が気が付いたように、一生続いていく関係や ずっと友達で会うことが出来ないかもしれませんけど、そうやって離れ離れになったとしても、人間関係はいざと言う時に応えてくれるのは、まさに量より質という事なんですよ」

「そうですね」

「まあ、20代というのはどこまでいっても若いですけど、30代40代というのはまだまだ私からしても若い盛りですから。そもそも食欲や性欲が出てくると言うのは生命力という事ですし、それにですね、我々に多くある男性ホルモンと言うのは一種の焦りを生んだり、生き急ぐような原因を生む要因になるとも言われているのですよ」

「ああ、そうなんですか」

「はい。だからですね。倒れる時が来たらそれはその時だと言うのも問題がありますけど、そもそも、私のような年にもなっても時々屋上からふと飛び降りようかなと思う瞬間もありますけど、そもそも死ねませんので」

「そうですよね」

「その○○君の「死へのハードルが高くなった」というのは、良い事だと思う訳で。そもそも、普段から頻繁にというか、虚言的にとは言わずとも、自殺企図を頻繁にするような人は、「死へのハードル」というものが低くなっているのですよ」

「それは思っていました 」

「だから、良い意味でも今回の一件や、いろんなことがあって、死へのハードルが高くなるという事は、決して悪い事では無いと言うのはその通りですし。生にしがみつく生命力と言うのは、生きている限り必要だと私は思うのです」

「はい。そうですよね。 立ち止まってずっといる訳にもいかないですから、言葉は悪いですけど、死ぬ人は弱かったという事で。人から聞いて調べたんですけど。人間は歴史上、過去に何度も未知のウイルスなどで大勢が死んで、それでも残った人間や文明が今に繋がっているとも聞きました」

「確かに、亡くなった人に対しては悲しい話ですし、言葉は難しいですけど、人類はそうやって今まで生きてきて文明が進歩してきていますからね」

「ここでまだ僕らは死ねないですよね」

「そうですね」

「でも断捨離して今スーツどころか思い出の品まで捨てて終いましたけどね」

「ええ、それは捨てる気で?」

「そうなんですよ。そもそも死んだ後の事なんで当でも良いと今は想いますけど、死んだ後に自分の荷物とかパソコンの中は見られたくないですから、そういう意味って奴で処分したんですよ」

「ああ、よくありますよね。私も昔は親しい友人に、私が死んだら誰よりも家族よりも早くパソコンを開いて、初期化してくれと頼んでいました」

「そうなですよ。性癖なんて見られたくないですけど、まあ、今となっては、残されたものはそれを見て、度肝を抜きやがれと 」

「はっはっは。私は今ですとパソコンのパスワードを破られない限りはもう大丈夫ですけどね」

「それだと僕はパスワード自体を忘れちゃうんで自分で今度は開けなくなるんですよ」


「また同窓会みたいな感じで、○○〇君とも、先生ともどっかで会いましょうね、僕が車は出すので」

「そうですね。焼き肉なんか良いですよ」

「それいいですね!肉ですか。今は食べたいと思いますね」

「私は肉は嫌いですけどね」

「え。じゃあ何で言うんですか」

「いや、あの換気扇のダクトは優秀なので」

「ああ、まあ、それはそれで、そう言う事にして」

「はい」

「じゃあ、また。今年も宜しくお願いします。今年も来年も宜しくお願い致します」

「そうですね。はい。それでは」

「それでは今年も宜しくお願いします。おやすみなさい」

「おやすみなさい」

「おやすみなさいというには早い時間ですが 」

「まあ、まあまあ、それでは」

「それでは失礼しますね」

「はい。お疲れ様です。失礼します」

「失礼します」

「失礼しますね、先生。では、では、切りますよ」

「はい」

「お疲れ様です」


・・・・

余裕ができたら電話して。
そしたらそっちに向かうわ。

OKだす!

お泊まりセット持っていくけど、俺、基本的に裸族やから。そこら気にせんといてな。あとの歯ブラシセットとか育毛剤はタクトで買うわ。
ほなまた、こっちもokだす!


寒くなってきたから、テントと寝袋もいると思うぞ!

外泊めんなや!!!!
なんで外にとまらなあかんねん!

また後ほど!

シャツで来たから寒みぃよ。
お前、どこにおるねん。

・・・・・


今日は逢えて良かったわ。
色々話は聞いていたから知らんかったけど今の大河が一番カッコいいと俺は思うわ。まあ十年以上、連絡返さんかった事は今回の事で許そうじゃないか。言葉にならんけど、ありがとうよ。


もぅなんて言ったらいいのか、、
確かにこの出会いは言葉にならんな!
楽しみができた、ありがとう。


おう! ありがとう!
ただ、もうハワイで
溺れるのだけは勘弁してください。。
KOFまたいつか出来たら良いな!

また今を何年か先に笑えることをやってみたいな!


明けましておめでとう。

たいが、去年、逢えて本当に嬉しかった。
ありがとう。
あの日の事を今でも良い夜だったと思い出の宝物にしてるわ。

俺もお前に負けないように頑張って生きるわ!!

ありがとう!またな!!
連絡遅くなってすまね。(笑)


あけおめです!

俺も逢えて嬉しかったぞ!
またゆっくりご飯でも行きたいのぉ!
返信遅くなってごめん。
メッセージなかなか気付かん笑
ちゃんと生きとってくれよ!



いいなと思ったら応援しよう!