義理と人情について
今週は僕にとっては悲しい別れの一週間になっています。
僕の恩人である大叔父が亡くなったのです。
血縁関係で言えば義理の大叔父です。
世間一般で言えば、僕の祖母の姉妹の旦那さんになるります。
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※ごめんなさい。この文章を書いた朝は、僕の悪い癖で書き間違いがありました。
大祖父ではなく、大叔父です。
ネットで検索して出てきた説明を張り付けます。
【大叔父】
祖母の姉妹(親の叔母)の旦那さんです。
※登場人物も大叔父、大叔母とややこしくなるので、(仮)で名前を付けさせてもらいます。
文章中、大叔父と大叔母の事を「おっちゃん」「ミチヨおばちゃん」と書かせてもらいます。
現在でも下書きのまま、誤字の部分が残っていると思います。
今回出てくる登場人物は
〇僕の祖母の姉妹ふたり(ミチヨおばちゃん、レイコおばちゃん)
〇僕のその大叔母の旦那さんである大叔父さん(おっちゃん)
〇僕
〇レイコさんの息子のヨシフミ兄ちゃん
基本的に大祖母のミチヨおばちゃん、大叔父のおっちゃんとの僕のエピソードです。
下書きでは大叔父、大叔母と書かなければいけないところを間違って大祖母、大祖父と書いてしまっていました。
訂正します。
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我が家も、僕が知っている親戚も、大叔父の血縁者たちとは10年以上疎遠です。実際にはもう縁は切れています。
大叔父叔母(おっちゃん、と、ミチヨおばちゃん)には子供がいません。
12年前に亡くなった大叔母が、僕らや、義理の親戚たちを可愛がり、お金の面でも、かなりの援助をしていました。
ミチヨおばちゃんが亡くなった時、ミチヨおばちゃんの遺産は両家の親族に配りました。
自分が亡くなった後の事を考え
「おっちゃん(大叔父)の事を宜しく頼む」
と言って亡くなりました。
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ミチヨおばちゃん(大叔母)の遺産は均等に分配されたようになっていますが、実際には違います。
自身の妹と、大叔父の姪の一人に、家を一軒(〇千万)を贈与しています。
他の親族の10倍の金額です。僕は桁が二桁から三桁になったところでした。
それは12年前の事です。
ミチヨおばちゃんは、それで
「おっちゃんのこれからを面倒見てちょうだいね」
と、思いを託しました。
しかしミチヨおばちゃんが亡くなった途端、色々事情や訳はあるのですが、誰一人、おっちゃんの家には寄り付かなくなりました。
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おっちゃん(大叔父)は言葉が荒く、子供がいません。
大祖父は土建業を自営業でしていたのですが好き嫌いも激しく、大叔母は生前大変苦労していたそうです。
家事もしたことが無い人でしたので、ミチヨおばちゃんが亡くなってから生活が一変し大変苦労したそうです。
最初の二年間くらいはノイローゼ気味になっていたそうです。
そして自営業をしていたとはいえ、一人親方の土建屋。
いわゆる人材を育てるなどの事もしたことがありません。
大祖父は根は優しい人ですが、言葉使いがかなり乱暴でした。
おっちゃん(大叔父)は良い人ですが、コミュニケーションの仕方が下手だった、知らなかった。だから言葉が下手だったのです。
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おっちゃんの親族は、大叔父が亡くなれば自然と財産(遺産)が入るので、大叔父の家にはあまり来ませんでした。
おっちゃん(大叔父)はいつも僕に
「あいつら(両親族の親戚たち)は、おばちゃん(大叔母)が死んだら一切連絡もよこさなくなった」
「今の人間は薄情なもんだ。ワシが、おばちゃんが亡くなってから家の事が一切わからずにノイローゼになってても誰っちゃワシの事を助けもせん」
そう言っていました。
僕もこの10年以上、おっちゃん(大叔父)の家に週に一度や二度、買い物や、家事や身の回りの事を手伝い、書類を代わりに書いたりしていました。おっちゃんが出来ない事は全部頼まれてしてきました。
ただ、僕も他の親戚や親族が思っている感情と同じで、おっちゃん(大叔父)の言動には散々傷ついたことがあります。
僕は何度もおっちゃんの家の帰り道に怒り、また酷い時は泣きました。
それでもおっちゃんは僕の事を嫌っていたのではありません。
ガソリン代やお年玉を毎年くれていました。
とはいえ、それはお使いの費用や、僕のガソリン代に消えるものです。
僕はこの10年間で、大叔父から金を貰って儲けたなどという事はありません。
中古の車を一台。
仕事で困った時に、二度、助けてもらった事があります。
計算すれば合計で10年間で200万ほど貰っていた事になります。
それを「大金を貰って良いな」と思う人は子供でしょう。
僕は社会人です。
皆さんも仕事をしている人なら考えてください。
頼まれ事はお使いだけではありません。
役所の手続きから、草刈り。大掃除。
大変な作業があります。
当然その時間は自分の仕事が出来ないので、仕事を休んでしなければなりません。
10年間で200万です。1年間で20万。月で言えば2万円もいきません。
大人が仕事をして、月に4回アルバイトをしたとして、一回いくらの時給でしょうか。
僕はお世話になった大叔母、大叔父への想いだけでこの10年間、連絡があるたびに駆け付けていたのです。
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何度も書きますが、僕は仕事で大叔父の面倒を見ていた訳ではありません。
大叔母に可愛がってもらった。
大叔母に可愛がってもらったという事は、大叔父からも可愛がってもらったと考えるのが僕の自然な考え方です。
大叔母のお金は、大叔父が稼いできたお金です。
僕はそれを理解しているので、大叔母からの恩は大叔父からの恩だと考えます。
それに赤の他人、見ず知らずの人間が、お小遣いをくれる事は絶対にありません。僕もそれを解かった上でおっちゃんの家に通っていました。
お金が欲しくて通っているなら、出来ません。
僕は学生でも子供でもない、社会人です。仕事もあります。
家で遊んでいて、遊びに行ったついでにお使いをしている訳ではありませんん。
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ただ、大叔父も、僕が色々と心配だったのです。
僕が結婚もしていない。仕事も自営業で朝夜関係なく働いている事。
収入も決して安定しておらず、大金を稼いでいる訳でも無いので、心配していたのだと思います。
大叔母も、僕が親戚の中で一番年が若いので、生前、色々と心配してくれていたそうです。
僕を知っている人は、僕の見た目も込みで思い出してください。
僕は少し幼く見えると思います。
大叔父も大叔母も僕を本当に可愛がってくれていたのです。
心配も応援もしてくれていたのです。
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大叔父が倒れ、病院に入ってから、僕は大叔父の親族が大叔父の面倒を見る流れになります。
僕と大叔父との縁を断絶されてしまいました。
連絡も出来ず、面会謝絶にされており、僕は大叔父と突然会えなくなりました。
けれど、僕が手紙を大叔父宛てに書き、病院で受け付けの人に渡した次の日、大叔父が僕に電話をかけてきてくれました。
「りょうた君、おめでとう。頑張って、これからも責任ある男になれよ。ありがとう」
「おっちゃん、僕は本当に感謝しているよ。僕が頼りなくて子供っぽくてごめんよ。おっちゃんに会いたいけど、会ったらいけないみたいだから会えないから、どうしたらいいか分からなくて、ごめんよ」
おっちゃん(大叔父)は声もガラガラで、声が出る状態ではありませんでした。電話越しに聞こえてくる声がそれを物語っていました。
「ワシも今はこんな状態になってしまっているから、また元気になったら会いに行くから、また連絡するから、頑張ってな。おめでとうな」
僕はその電話を一生忘れません。
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そしてその2か月後の2日前、大叔父は天国に逝きました。
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大叔母の妹である、レイコおばちゃんにもそれを伝えました。
僕は大叔母が亡くなった後。
それまで大叔母・大叔父に色々と世話になっていた、大叔母のレイコおばちゃんのお世話を代わりに僕がする事になりました。
レイコおばちゃんの旦那さんは言葉は悪いですが、常識を知らない人です。
そしてレイコさんの息子は結婚して家を出ているのでレイコさん(実家)の面倒を見る事はありません。
そこで今度は、僕が通代おばちゃん(大叔母)に代わって、レイコさん(おばちゃんの妹)からの用事や困り事を引き受ける事になりました。
レイコおばちゃんの息子のヨシフミ兄ちゃんは、見た目は男前なのですが、僕の一回り以上年上ですが、正直、頼れる人ではありません。
ヨシフミ兄ちゃんも、実は大叔父・大叔母に世話になっていました。
おっちゃん・ミチヨおばちゃんの家で暮らしていた時期もあります。
なので僕よりも当然、縁も多かったはずです。
それでもミチヨおばちゃんが亡くなってからは、10年間で一度しかおっちゃんの家に来ていません。
それが悪いかどうかは人それぞれの考え方です。
僕は不義理だと思います。
でもそれを悪く言うつもりはありません。
それぞれに事情があります。
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僕は大人になってから(大学生になってから)、おっちゃん・ミチヨおばちゃん(大叔父・大叔母)と仲良くなったので、他の親戚たちとは違います。
親戚たちは子供の頃から色々な面で支援を受けて可愛がってもらって今50歳前後になっていますが、僕だけ一回りも二回りも年下です。
不思議な関係と言うか、不思議な縁です。
そんな事もあり、おっちゃん(大叔父)と、レイコさん一家も繋がりも当然消えていました。
色々あります。ですので、その理由は、人様の家の事なので伏せます。
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おっちゃん(大叔父)は、おばちゃんが亡くなった後、自分の面倒は、レイコさん一家が見てくれると考えていました。
おっちゃんから見ればレイコさんたちは血縁ではないのですが、訳があり、レイコさん夫婦、そしてヨシフミ兄ちゃん夫婦が、おっちゃんの世話をしてくれると思い込んでいました。
ですが、それも大が亡くなってから、レイコさんたちは一切おっちゃん(大祖父)の家には近寄りませんでした。
レイコさん一家が悪いとは僕は思いません。
事情と言うより、おじさんの言動が良くなかったのです。
ただ、どの家も、おっちゃん、おばちゃんから莫大な支援を受けています。
それでも
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大変な10年間でした。
僕にも一緒に暮らしている家族(祖父・祖母)がいます。
介護もしています。
ちなみに僕の祖父と、大叔父は、田舎が同じ。
僕の爺ちゃんが3歳上。
祖父と叔父は、義理の兄弟でもあり、実は祖父の舎弟が大祖父でした。
不思議な運命です。
祖父も認知症になり、僕は家で祖父母と一緒に暮らしていたので、僕にも当然、家の事があります。
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僕には 父親は離婚していないので、父方の祖父母とは縁はありませんでしたが、母方のじいちゃん、ばあちゃんがいて、その大叔父・大叔母が合わせて計4人いるような感じです。
今ではレイコおばちゃんも僕のお婆ちゃんみたいな存在です。
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今夜、僕は一人で、大祖父のお通夜に行きます。
怖いです。
向こうの親戚と会うのは僕は初めてです。
向こうは今、相続財産で争っていると風の噂で聞きました。
これも風の噂ですが、僕の心境は極妻(勝手なイメージ)です。
「そこに愛はあるんか」
と言いたい心境です。
単身、葬儀場に向かいます。
怖いな。
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向こうの親族は、僕が大祖父の財産を狙っているように見えていたのだろうと思っています。
僕は
「義理も恩も無い人たち」
と、その人たちを見ています。
これは見え方の話です。
真実は分かりません。
きっと、葬儀から帰ってきても本当の事は誰も解らないでしょう。
向こうも同じでしょう。
僕の存在を10年以上、想像だけでしか知らないのだから。
大祖父の葬儀には6世帯が県内外から集まって家族葬をしているそうです。
そこに血縁者でもない、外敵のような僕が行くのは、僕は怖いです。
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この話は群像しています。
話せば長くなります。
僕の人生を振り返ると言う意味で、プライバシーの事は考えて、これから書いていきたいと思います。
大人になった僕の体験談です。