北寺尾散歩(2)渋沢金井公園
渋沢稲荷神社の近くに公園がありました。渋沢金井公園です。
樹齢300年以上と言われる柿の木に実がたくさんなっていました。柿の木公園とも呼ばれています。
金井きみさん宅と菜園の記念碑がありました。
1990年(平成2年)12月金井きみさんは居宅を含む2147m2の土地を横浜市に寄付して、平成5年より多目的広場が開園しました。
渋沢金井公園は子供達が遊んでいて、柿の実がなっていて、のどかな雰囲気です。
寄付者の金井きみさんは大地主の金井家と苗字は一緒でも、違う金井さんです。元々お金持ちではなかったのです。戦後の農地開放で自分の土地を手に入れました。1965年(昭和40年)にご主人を亡くされ、生活と農地の維持の為に、スーパーマーケットで掃除婦を生業にしていたそうです。お子さんがいなかったので、13億円にもなる自分の家と土地を市に寄付して、周りの人はびっくりしました。
きみさんは2010年(平成22年)まではご存命でした。生きているうちに自分の住居を市に寄付するのは凄い決断ですね。そのおかげでこの土地は売られて宅地にならずに公園になりました。
周辺の住民は金井きみさんに感謝しているでしょうね。
11月3日(火)