日本語のファンタジー文学。

図書館で、文庫版の「精霊の守り人」を見つけたので、ようやく読んだ。

アニメ「獣の奏者エリン」で作者を知り、精霊の守り人も多分アニメは見たはず。
記憶力の終わっている私は内容を覚えていなかったが。

読み終えて、なんという充足感。
とても読みやすく、読み進める手が止まらず、最後まで読める。
児童文学なので難しさとかはない。
文化の異なる民族、神話、伝承、語彙などの細やかな世界観が構築され、私の好む要素がこれでもかというほどに盛り込まれている。
物語としての面白さ。
追うものと追われるものが、だんだん交錯して重なり合う緊迫感。
キャラクターも魅力的だ。
食の描写も良い。
ジャンルは異世界ファンタジーになるが、日本・アジア的な雰囲気で、なんとなく馴染みやすい。

上橋菜穂子さんを知った時期が絶妙に遅く、いつか買おう、いつか読もう、などと先送りにしてしまっていた。
あとのシリーズも、無事に図書館で借りられると良いが。
獣の奏者も読みたい。


余談:
児童文学と言えば。
私は、荻原規子さんの勾玉シリーズが好きだった。中学の頃、友達が図書室で借りていたのをみて読んで以来、「空色勾玉」と「白鳥異伝」を定期的に読んでいた。
後に出た「薄紅天女」も当然読んだ。
日本神話ヲタになったのは自然な流れであった(笑)



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