「欲が薄い」についてに考えた
私は「欲が薄い」らしい
私は時々ひとから、「欲が薄い」とよく言われる。
「人は何のために生きるのか」みたいな問いって、一見哲学的で高尚に見えるかもしれないが、そんな問いが必要になるのは、思うに、欲がはっきりしていないから、というのも大きな理由の一つだろう。過剰な強欲はよくないというのは、一般論として知られているところだが、過剰に薄い欲というのも、それはそれで生存上不都合だったりする。
ただ、「単に欲が薄い」というよりは、「欲の自覚ができていない」ということもありえて、例えばお酒を飲まずにおれない人に比べると、私はお酒を飲まなくて平気なので、欲が薄いといえる。しかしこれは裏返せば、「お酒で体調を崩して時間を無駄にしたくない」とか「お酒で思考をぼんやりさせたくない」という欲があるともいえる。
「欲が薄い」というのは、いわば「一般的な欲が薄い」ということで、翻って「一般的でない欲が強い」のかもしれない。
一般的に知られる「形式化された欲」とされていない欲
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