能動的に夏休みを取るという話。
ここのところ、なんとなくなんだけど、なにかが不足している感じがぼんやり続いていて。なんというか、呼吸が浅くなっている気がしていた。深く吸えていないし、深く吐けていない。で、じっくり体の感覚を調べると、お腹と腰が固くなっていて、柔らかさが足りなくなっている感じがする。腰痛みたいな感じがするんですけど、これは傷んでいるというより、固くなっているという感じで。
で、なんだろうなとマッサージとかいろいろ試したんだけど、これはあれだなと、「勉強」だわ、と思ったんですね。
ここで勉強と言っているのは、いわゆる机に向かってカリカリやるタイプのことに限らず、広い意味でのインプットというか、呼吸で言うところの深く吸う部分で。なんか、浅く吸って、浅く吐くみたいな、はっはっみたいな呼吸になっている気がする。
ここ数日の暑さの影響もあるんだろうけど、こう、振り返るに、この半年間、疫病の影響で、周辺の環境変化が早かったと思ったんですね。気持ちが落ち着けていないというか、常に焦りというか、急いで対応しなきゃ、みたいな変な高揚感が続いていた気がしていまして。
疫病も一種の災害であったと考えるなら、我々の心理的な変化も災害時と同じようなルートをたどると思うんですね。こういうのがあって。東京都が出している「災害時の「こころのケア」の手引き」ってものです。
災害に直面した人々は、災害直後の「茫然自失期」、なんとか頑張るぞ!っていう「ハネムーン期」、そして害直後の混乱がおさまり始め、復旧に入る頃の「幻滅期」と変化していくっていうんですね。で、幻滅期には、被災者の忍耐は限界に達し、やり場のない怒りにかられ、けんかなどトラブルや飲酒問題が出てくるそうです。まあ、こう、ガッと頑張った後特有の疲れが出てくるんですよね。私の場合も、それなんじゃないかと。飲酒とかケンカみたいなわかりやすい行動に出ていないだけで、実は結構疲れているんだなと。
状況に常に反射的に対応しなきゃ、復興を頑張らなきゃ、っていう気持ちが続いて、体が常に即応状態にあったんじゃないか。だから腰と腹に常に力が入っている。今こうしているときも、ちょっと呼吸浅いし、足もなんか踏ん張ってしまっているんですよね。リラックスしていない感じがします。
これ、私自身は疫病の影響を大して受けなかった口なのですけど、収入が激減するとか、もっと大きな変化に直面していた人もいると思うんですよね。ちょうど疲れの出やすい時期なんで。ぜひご自愛いただきたいなと。まあ、こういう変化をお祭り騒ぎ的に楽しんで、むしろエネルギーが湧きます!みたいな人もいるんで、そういう方は引き続き生き生き動かれると思いますが、変化がエネルギーの回復につながらないタイプの人は特にね、意識的に休んだ方がいいんだろうなと。
で、じゃあどうすんだっていうので、意識的に夏休みを取ろうと思いますって話で。別に仕事を休みます、ということではなくて、まずは気持ちの上で変化に即応しようとしないというか、緊張を緩める時間を取ります、ってことです。そういえば、子供の頃から夏休みって、学校や仕事の都合で生じる受動的なものだった気がするんですけど、そのためか、能動的に「よし、ここで休もう」という休みのマネジメントっていうのは意識しないとなかなか身につかないもので。
休みといっても、具体的に何をするのか、あるいは、なにをしないか、っていうと、私もこれから考えるんですけど、似たような境遇の人が体の緊張に気づくきっかけになればと思って書き残した次第です。特にオチはないです。
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