「反撃可能性の管理」の話
有名な話で、二人の人がいて、片方にスイッチが渡されてると。で、そのスイッチ押すと、もう片方に電流が走って、いてててて!ってなるっていう実験があるんですね。
目の前の人がいててて!ってなってると、大抵の場合、スイッチ押すのを躊躇うらしいんだけど、これが隣の部屋にいて姿は見えません、となると、結構ガンガンいけちゃうっていうことがわかっていて。
この研究、「人は相手の姿が見えないと冷酷になれるものだ」っていう解説がされるのをよく見るけど、言い方を変えると、「相手からの反撃の危険性をどの程度と想定するか」の違いな気がする。
例えばネットで誹謗中傷が問題になるとして、同じことを目の前に本人がいたらやるかっていうと、やらない確率が高いと思われる。なんでかっていうと、迂闊に手を出すと、反撃されるかもしれないからだ。
これは、通り魔が「誰でもよかった」といいつつ、決してごつい兄ちゃんとかではなく、体の弱そうな相手を狙うっていうのと同じで。誰でもいいなら、反撃されない相手を選ぶのが、反撃されるリスクが低い分、最も「コスパがいい」ことになる。
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