「売掛」としての日本型ボランティア活動を考える〜あるいはハラスメント型社会秩序からの解脱手段について
市民参加のまちづくりは、市民のボランタリーな働きに支えられていることはよく知られている。ここでいうボランティアというのは、金銭的な見返りの約束がないアンペイドワークというような意味だ。翻って、金銭的な見返りが約束されている活動とは、ペイドワーク、つまり謝礼をもらう仕事や、委託業務、あるいは雇用などが考えられる。しかし、多くの地域組織ではこれらのペイドワーク関係を結ばないまま活動が運営されている。然るべき対価を支払う約束をせず、アンペイドワークに依存する文化は、まちづくりが人手