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読むまちづくり

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2022年1月の記事一覧

「縁」的空間を作るには割と資本力がいるという話。

 こないだこんな話を書いたんだけど、改めて私は「縁的」な空間がどうも好きっぽいよなと思ったりする。  ここでいう「縁」的な空間てのは、集まるが積極的にはコミュニケーションを求められない空間のことだ。  それに対して、集まって積極的にコミュニケーションとっていくのが「共」で、集まらないしコミュニケーションも取らないのが「孤」。  例えばFacebookやTwitterなどのSNSのタイムライン空間は縁的だ。

高齢者健康体操に見る人間のハック可能性について。

 こないだ、地域の高齢者の健康イベントを視察することがありまして。  そこでは、こんなゲームをしていた。  まず片足で立つ。そして、もう片方の足で「輪投げ」をするんだね。で、ペットボトルで作った的にスポッとハマるとポイントゲット。これをグループを作って競争させる。というゲームだ。  これ、実はなかなかに脳をビンビンに使う作業だ。まず片足で立ってもう片方の足で輪投げをする、というのが全身のバランスを精妙に取らねばならない。そして、輪投げを成功させるには、つま先まで繊細な身

共・縁・電・孤、あなたはどれが好き?

 こないだ読んだ、エリック・クリネンバーグ『集まる場所が必要だ孤立を防ぎ、暮らしを守る「開かれた場」の社会学』の好きな記述でこんなのがあった。  「図書館は、周囲の人を無視しつつ、ひとりぼっちではないと感じられる場所」。この微妙な塩梅。  本書は、この有り様を可能とする社会的インフラが、人を外出させ、死ににくくさせるということを説得的に論じてくる。  例えば郊外のショッピングモールとかに平日に日中に行くと、ベンチコーナーに高齢者が一人で何をするともなく座っていたりするが