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読むまちづくり

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まちづくり絡みの話をまとめています。随時更新。
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2019年11月の記事一覧

あなたは、この記事を読まない〜タイトルでクリックさせる競争から降りる、ということ

 新聞記事とか週刊誌とかニュースサイトなんかは、見出し、タイトルが命みたいなところがありまして、タイトルで目を引かないと読まれないわけです。そういう競争下において、人々の関心を引きつけるタイトル設定技術みたいなものがその筋で発達してきたのでしょう。例えば一昔前には「保育園落ちた日本死ね」なんかが話題になりましたわな。もう2年も前の話です。たった10文字で主張、ポジション、スタンスすべてが明快に示されていてスマートでした。  同じような文脈で次に重要なのがサムネ画像でして。S

とある女性起業家の独演会の記録

 みなさんは信じないかもしれませんが、実は私は、もともと魔女だったのです。 (会場笑)  決して冗談ではありません(笑)。本当のことです。黒猫のしゃべる言葉が聞き取れたりしたのですよ。  私が生まれ育った村では、13歳に達した魔女の少女は、成人の儀式として、村を出て独り立ちしなければなりませんでした。私は決して優秀な魔女ではなく、できることといえば、ほうきで空をとぶくらいのことでした。私は偶然行き着いた海辺のまちで、これまた偶然出会ったパン屋のご主人の家に、店番をかねて

人間社会は前向きな貢献意欲だけで回るのか?それとも損失への恐怖で脅さねば回らないのか?

 こんな記事を読みまして。 わたしがとあるオンラインゲームをはじめたばかりのころ、うまい人たちが「強いモンスターを倒しに行こう」と言ってくれたことがあった。 「こっちで全部やるから、死なないようにしてくれればそれでいい。こいつを倒すといいアイテムが手に入るから」と。 正直それはどうなんだろうなぁとは思ったけど、相手は好意で言ってくれていること。 無下にするのも悪いと思い、わたしは当時の自分の実力に対し、不相応に強いモンスターと戦いに行った。 タンクもヒーラーもできないので消

まちづくりが「クソださく見える理由」に関する一考察。

まちづくりがクソだせえという指摘 どの業界でもそうでしょうけど、その中で働いていればこそ「果たしてこれでいいのか」的な憤りって、あると思うんすよね。そういう感情って、うまく言葉にするのは難しいと思うんですよ。というのも、自分もまたそんな業界を構成する人間のひとりである限り、憤りを生み出す構造の維持に大なり小なり加担しているからで、当事者であればこそ見えるけれど、客観的に言語化するのは難しかったりするもんです。逆に、みんながふつふつと思っている憤りをちゃんと言葉にしてくれる人が