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正解が無い戦いと向き合う人におすすめする本

今回ご紹介する本は『世界「倒産」図鑑』です。
この本の著者は荒木博行さん、日経BPさんから出版されています。

なんだか物騒なタイトルですが、コミカルなイラストと整理された文章で、有名企業の繁栄から倒産までが紹介されています。

倒産とは何かという定義から始まり、
5つのカテゴリー「過去の亡霊型」、「脆弱シナリオ型」、「焦りからの逸脱型」、「大雑把型」、「機能不全型」というタイプ別に倒産した会社が紹介されています。倒産に至った失敗から学ぶという事もそうですが、なぜ成功したのかが時代背景と共に記載されています。
また、キーパーソンへの焦点の当て方も絶妙で、自分や身近にいる誰かに置き換えることが容易にできます。

例えば「ポラロイド」社は「過去の亡霊型」とカテゴライズされ、見出しは「分析体質が行き過ぎて倒産」と紹介されています。

ポラロイドカメラから見るイノベーション成功事例は、決して古いものではなく、倒産に至った経緯は現代の社会にも当てはめてことができ、身につまされる思いになります。

ほかにも、「そごう」、「スカイマーク」、「山一証券」(全部で25社)
ほど倒産に至った企業が紹介され、どれも深い視点、且つ読みやすい文章で紹介されています。

正解が存在しない世界で戦う人たちににおすすめしたい本です。


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