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木露尋亀ノノート
2020年11月6日 22:04
「おーい、誰かおらんのか。」大魔王が煙になって壺の中から出てみると、外は真っ暗でそこに人の気配はなかった。 大魔王は自分を呼び出した主人の願いを三つ叶えなければ壺に帰ることは赦されない。それが大魔王にかけられた呪いなのだった。 大魔王は途方に暮れ、小さくなって壺の口に腰掛けた。「もしもし。」 そう呼びかける声がして大魔王が振り返ると、闇の中に小さな赤い光が灯っていた。「これはこれは、そ