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絶対的な存在が欲しい

それは恋人という間柄じゃなくてもいい。
ただ、シスジェンダーな自分にとっては"男"がいい。

兎にも角にも、私⇄相手 が絶対的他人の介入の余地がない状況に憧れるのだ。


私は貴方を世界で誰よりも一番に思ってるよ。
僕もキミを世界で誰よりも一番に思ってるよ。


そういう関係性の相手が欲しい。
めちゃくちゃ欲しい。




愛に飢えた幼少期を送ってきたわけではない。
一人っ子だったのもあって、親からはたっぷりの愛情を受けてきたと実感している。

でも、だからだろうか。
親はいずれ先に死ぬ。このどうしようもない事実に対して、人は無力である。



良くも悪くも"現状"は未来への基準だと思う。
親は私にとって絶対的な存在でいてくれた。
それは今でも変わってはいない。

だけど、この数年で私は一人暮らしを始め成人し親の扶養から外れた
確実に親から離れていっている。
○○家の子どもの呻きちゃん から
呻き子 個人 として生き始めている。

いずれ衰え私より先に親が亡くなったら、
そうなったら、私を愛してくれる人はいる?

「頑張れ」「大丈夫だよ」「味方だよ」
無償の愛をくれた親の代わりはいる?

いない、やばい。


やばいやばいやばい。



私は"2番手"が苦手な人間なのだと思う。
誰かにとっての1番でいたい。

別にその"誰か"は1人いれば十分なんだけど、
とにかく、2番手である以上、どんなに親しくなったって超えられない存在がいるわけで……。
その事実が耐えられない。


私はあの子のことを一番仲の良い友達だと思ってる!
けど、あの子にはもっと大切な友達が他にいるみたい!」


…友達関係って残酷だなって思う。
自分にとっての「1番の親友」でも、相手にとっては「仲良しの友達の1人」に過ぎないことなんてザラにある。

実際、私は1番手になれない系の人間だった。
親しい友達はそれなりにいたけど、結局その子との会話の中で、「名前も顔も私は知らない"その子の親友"」の話を聞くことが多かった。


「へぇ〜!おもしろ!ヤバ、その子めっちゃすごいじゃーん会ってみたい!!」
「会ってほしい!呻き子も絶対仲良くなれるよー!」


ありふれた会話かもしれないが、私は惨めになるタイプなのだ。ごめんね、私なんかよりその子と時間を過ごした方が良かったじゃない??

被害妄想も甚だしいのは百も承知だが、そう思って苦しくなってしまう。


「友達」の数に制限はない。
「親友」だって1人しかダメという決まりはない。

だから私は友達関係に絶対的な信頼を置くことができない


そこで現れるのが「異性」の存在だなと思う。
(※ここでは異性愛を基準とします)


一夫一妻制である日本では、浮気や不倫は勿論悪とされている。婚姻前でもそのような暗黙の了解はあるでしょう。
自分が選んだパートナーと別れでもしない限り、そこに他の異性の介入は到底許されない。


…これなんですよ。 

私が求めているものは!!!!


「付き合う」というある種の契約行為!
他人が入り込めない人間関係!
ましてやそこにお互いの好意まで入っている!


完璧じゃないですか??
あ〜〜〜〜〜〜羨ましい。


「呻き子のことが1番好き」と言ってくれていた、ずっと彼氏が出来たことのなかった友達、、、

彼氏ができた途端、悩みや相談を全て彼氏にするようになりました。

そのとき私は、喜びやら絶望やら様々な気持ちになり…。恋愛感情に親愛感情は勝てないということを実感しました。


だから私も恋をしたい。パートナーが欲しい。

そして相手と同じ気持ちを共有したい。

絶対的な存在がほしい。



ずっと誰の1番にもなれないなんて、耐えられない。



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