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【子連れロンドン】年初めのロンドン動物園

あけましておめでとうございます。
昨年始めたばかりのnote、さっそくご無沙汰してしまいました。
「そういやnoteどうした?」と家族に聞かれ、「あー、飽きちゃった」と答えたところ、「飽きるの早っ!」と呆れられてしまったので、ぼちぼち再開しようかなと筆を執った次第です。

いやね、noteの投稿がストップしたのにもワケがあって、書くことがなかったの。
10月以降はほぼ毎週末子どもの友達の誕生日会だったし、11月下旬以降は毎週末天気が悪くて予定していた野外イベントが悉く中止になっちゃって。
子どもがプレイデートや誕生日会に呼んでもらえるのはうれしいことだし、子どもたちは喜んで参加するのだけど、元々社交下手な性格な上に英会話が苦手な母にとっては苦行に近い。他の保護者の方々は談笑しているが、わたしはと言えば、顔に営業スマイルを貼り付けて壁の花になるか、子どもと一緒に遊んでやり過ごすか、たいていはそのどちらかになる。
そして、随分前から予約して楽しみにしていたキューガーデンのクリスマストレイルもワデスドンマナーのイルミネーションも悪天候につきキャンセルになるという運のなさよ。
極め付きは、冬休みに2年半ぶりに帰国した日本で子どもたちがインフルエンザに感染するという悲劇。比較的軽症で済んだ(と言っても5日間外出できず)のと、大人および長女は感染を免れたのが不幸中の幸いだが、不運すぎやしないかい?

そんなわけであまりハッピーではない冬前半戦だったのだが、ロンドンの冬はまだまだ続くので、後半戦の盛り返しに期待しつつ2025年を迎えた。
お正月を日本で過ごし、イギリスに戻ってきたのだが、

寒い、暗い、眠い、高い(物価が)

で、全然テンションが上がらない。
そんなときは、かわいい動物たちを見て癒やされるに限る。
というわけで、冬休み最終日は子どもたちを連れてロンドン動物園に行ってきた。
※ZooTownについて書き忘れたので一番下に追記あり

この日も天気が悪く、午前中は雨が降っていた。気温も低く、こりゃ動物園日和じゃないな、という感じで子どもたちは博物館に行きたがったのだが、午後は雨が上がりそうだし、この天気なら空いてて快適に過ごせるはず!と大人の権限を発動させて母の一存で決行した。読みは当たって動物園はガラガラだった。ホリデーイベントも前日に終了して少しさみしい園内ではあったけれど、人が少ないので特等席で動物たちを見られて最高だった。ロンドン動物園には、両生類&爬虫類館やガラパゴス館などの屋内施設もたくさんあり、適宜暖を取りながら回ることもできるので、思っていた以上に快適に過ごすことができた。

ゆっくりスタートで12時頃動物園に到着し、まずはゴリラ。昨年1月と2月に生まれたばかりの赤ちゃんゴリラと約4か月ぶりに対面。着実に成長した姿と、そうは言ってもまだまだ小さくてママのそばで無邪気に動き回る様子にさっそくほっこりさせられた。あまりにもかわいいので長時間居座ってしまった。

もうすぐ1歳⭐︎

冷えた体を温めるべく、バラフライパラダイスへ。外気との温度差によりメガネとスマホのレンズが一気に曇る。暖かくて、まさにパラダイス。

レンズを拭き拭きしながら撮影

次はすぐお隣のガラパゴス館へ。ここには希少種のガラパゴスゾウガメがいる。「ガラパゴ」は元々「鞍」を意味するスペイン語で、鞍のような甲羅を持つカメということでゾウカメを指す言葉だったそうだ。つまり、ゾウガメは島の名前の由来でもあるのだ。子どもたちのカメ好きを察してか、遠くからわざわざのっそのっそとやってきて、すぐ目の前で葉っぱを食べる様子をじっくり見せてくれた。

3頭いるゾウガメは甲羅の形で見分けられるそう

体が温まったところでペンギンビーチへ。ゆうに50羽はいるであろうフンボルトペンギンたちのシンクロナイズドスイミングは圧巻だった。水面をジャンプしながら群れ立って高速で泳ぐ姿を見たのははじめてだった。掲示板によると、5羽のペンギンが新たに仲間入りしたそうだ。(まだ隔離中とのこと)

お腹がすいたのでレストランへ。イギリスは外食が恐ろしく高いので、おにぎりを持参で来たのだが、野菜が不足するし、何も買わずにレストランの席を利用するのは気が引けるのでキッズミールとコールスローを注文した。

これで£11.5(2,000円超!)もするから泣ける

「コールスロー」という名のカット野菜(味付けなし)は、安価で美味しいものがいくらでも食べられる日本から戻ってきたばかりのわたしを現実に引き戻すのに十分であった。「動物園だからって人間の食事までカバのエサみたいにしなくたっていいじゃない」と心の中でイギリスの食文化に悪態をついてしまうことをどうか許してほしい。だがしかし、毎日大量の野菜を仕入れているであろう動物園の野菜は新鮮で、意外にも味は悪くなかった。

食事のあとは、地下トンネルを通って反対側のエリアへ。こちらのエリアにはキリンやシマウマ、ダチョウなどの動物がいるアフリカゾーンやロンドン動物園のランドマーク的な存在であるモンキーバレーがある。

モンキーバレーはウォークスルー式の展示で、柵や窓に隔てられることなく動物に対面できるのが魅力だが、入場できる時間帯が限られていてこの日は10時からと2時からのそれぞれ1時間のみ。ちょうど2時からの開放時間に到着し、はじめて入場することができた。コサック帽を被ったみたいな風貌のコロブスたちが目の前で抜群の身体能力を披露してくれて、さながらサーカスのよう。

悪巧みしてそうなコロブスたち

アフリカゾーンでは、いつもなかなかお目にかかることができないコビトカバやオカピも出てきてくれた。オカピはシャイな動物でなかなか人前に姿を現さない。そのため、西洋世界がオカピを発見したのは20世紀になってからだそう。姿かたちはシマウマによく似ているが、キリンの仲間。草原に出た個体は木の高いところから葉を食べるために首が長くなり、シャイな個体は森林の奥深くに留まり首が長くならなかったのだとか。シャイなはずのオカピちゃんだが、排泄するさまを目の前でじっくり見せてくれた。「オカピ」という名前のかわいらしさも相まって、子どもたちはオカピをいたく気に入った様子だ。

「なにもこんな姿を写すことないじゃない」

再び地下トンネルをくぐって反対側のエリアに戻り、トラを見に行く。約2年半前に渡英したばかりの頃にはじめてロンドン動物園を訪れたときには愛くるしい赤ちゃんだったトラたち(当時は三つ子だったが1頭亡くなって今は2頭に)は、今は成体とほぼ同じサイズの立派な若者に。それと同時に、当時は英語が全く分からなかった子どもたちが、人の良さそうな飼育員のお兄さんを捕まえて質問攻めにするまでに英語が話せるようになったのを見て、トラと人の子の成長に感慨を覚える母であった。

ロンドン動物園には小さなファームヤードもあって、ヤギに触れることができる。ヤギはスキップでいいかなと思ったが(ヤギさんごめん)、子どもたちはどうしてもヤギに触りたいとのこと。ヤギを撫でて、ブタのブタ声を聞いて満足したらしい。備え付けの手洗い場で手を洗おうとしたら温水が出てきたことに感動した。

はじめはおそるおそる後ろからタッチ

サクッと見て回って早めに帰るつもりだったのに、堪能しすぎて閉館時間が迫ってきた。急いでライオンを見に行く。こちらにも昨年3月に生まれた三つ子がいるのだが、ゴリラよりも成長の早いライオンはすでにかなり大きくなっている。これまでにも三つ子を見ようと何度か訪れたが、今回はじめて目の前で見ることができた。つい最近まで赤ちゃんだったのに…!とまたもや目頭が熱くなる。ホルモンのせいだろうか。無事に3頭そろって大人になってもらいたいものだ。じゃれ合う三つ子を少し離れた場所から見守るパパライオンとママライオンもガラス越しに見ることができた。

「おまえたち、無事に大人になるんだぞ」

最後に先ほどベストポジションで見ることができなかったカメレオンを見るべく爬虫類館を再訪。今度はいい位置にいてくれた。

爬虫類館きっての人気者♪

※(追記)爬虫類館と言えば、映画「ハリーポッター/賢者の石」のロケ地として使われたことでも有名な旧館(動物たちは一昨年に新館に引越し済みで空き家になっていた)が今年ZooTownとしてリニューアルオープンするそう。ZooTownは対象年齢3〜8歳の、飼育員体験ができる体験型教育施設だそう。うちの子たち(4歳と6歳)にまさにうってつけ!開館日はまだ未定のようだけど、ぜひ行ってみたい。楽しみ!

そして、わたしたちは大満足で動物園を後にした。

ロンドン動物園様、いつも元気をくれてありがとう。今年もどうぞよろしくお願いします。

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