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【イタリア・スイスの旅:5日目】ヴェネツィア島巡り(リド島、ムラーノ島)

【5日目 8月1日(木)】
8:00  宿を出発、リド島へ
10:00 リド島で海水浴
16:00 ムラーノ島散策
19:00 ディナー@Ristorante La Fornace
 
宿の近くのカフェで朝食を済ませ、ヴァポレット(水上バス)でリド島へ。リゾート地として知られるリド島は細長い島で、水上バスのポートから海水浴ができる海岸(つまり、島の反対側)までは歩いて10分くらい。イギリスに来て初めて知ったのだが、欧州ではプールや海水浴場などの水浴レジャー施設のことをLidoと呼ぶ。(「リド」と発音する人もいるし、「ライド」と発音する人もいる。)このリド島が由来らしい。
リド島には無料ビーチと有料ビーチがあるが、シャワー室やレストランなどの設備が整った有料ビーチに行くことにしてパラソル2つ分の区画を借りた。下の子たちにとっては初めての海水浴だ。海水が鼻に入ったときの痛みや海水のしょっぱさに驚く子どもたち。何事も経験は大事だ。

「初めての海水浴はアドリア海」って言ってみたい

わたしは海水浴を楽しむ子どもたちをカメラに収めていたのだが、スマホのストラップが外れてスマホが海に沈没するというハプニングがあった。そのときに噴き出した冷や汗は海水よりもしょっぱかったに違いない。すぐに救出したスマホは無事だった。

さて、リド島と言えば、映画「ベニスに死す」が有名だが、観ていない(正確には序盤で寝落ちした)ので感慨に浸れないのが残念だった。また、リド島は毎年8月下旬から9月にかけて開催されるヴェネツィア国際映画祭の開催地でもある。1か月後には、この島はセレブや映画関係者で大いに賑わうのだろう。
 
海水浴にも満足したので、着替えてランチを食べてからリド島を出て今度はガラス細工で有名なムラーノ島へと渡る。色鮮やかな家々が見られるというフォトジェニックなブラーノ島にも惹かれたが、少し遠いので近くのムラーノ島に行くことにした。Googleマップによるとリド島から直通便が出ているらしいのだが、その日は欠航していたようで本島で水上バスを乗り継いだ。

ムラーノ島に着いたのは16時頃。ショップはまだ営業していたが、残念ながら工房見学はどこももう終了してしまっていた。カラフルで精巧なガラス細工に子どもたちも目を輝かせていた。記念に子どもたちに1つずつお土産を選ばせたのだが、選び方にそれぞれの性格が出ていて面白かった。「これにしようかな…?」と自信なさげにガラスペンを選ぶ長女、あれこれ欲しくなって最終的にガラス細工でないキーホルダーを選んでしまう息子、じっくり吟味して自分に似合う色のブレスレットを選ぶ次女、というように。長女がガラスペンを買ったお店の職人さんが北一硝子のガラスペンを作ったこともあるのだと教えてくれた。思春期になっても毎年律義に誕生日カードをくれる長女。次の誕生日にはガラスペンでメッセージを書いてくれるといいな。

ムラーノ島は本島のように人が多くないので、街歩きものんびりできる。色鮮やかなガラスが並ぶショーウィンドウを見て歩くのも楽しい。
夕食まで少し時間があったので、水辺のテラスで景色を眺めながらアペリティーボで喉を潤すことにした。ヴェネツィアで誕生したと言われるアペロール・スプリッツを注文する。フルーティーでスッキリしていて飲みやすい。ヴェネツィアでは至るところで多くの人がこのスプリッツを楽しんでいた。普段カクテルをほとんど飲まないわたしだが、この旅行でスプリッツが大好きになった。

ムラーノ島は人が少なくてのんびりできる

アペリティーボでいい気分になって夕食のレストランへと向かう。海辺のテラス席に座りたかったが、雷雨の予報ということで中の席に案内される。悪天候の予報のせいなのか、繁忙期にもかかわらずお客さんが少なくて心配になったが、海老のリゾットもタコのグリルも生ハムメロンも全部美味しかった。ヴェネチアングラスのコップも可愛かったし、雰囲気や景色も素敵なお店だった。

ヴェネツィアはシーフードが美味しかった

予報のとおり、食事中に雨が降り出し、風も強くなってきたので、ムラーノ島でサンセットを見ることは諦め、船が動いているうちに本島へ戻った。宿に戻るまでは雨は少しパラパラと降る程度だったが、夜遅くに強烈な雷雨となった。外で遭わずに済んで運がいい。

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