妊活日和#25

2020年9月。妊活開始から25ヶ月目。

先月一応妊娠反応が陽性だったので、次は2週間後妊娠6週目の胎嚢確認がある。

前回の妊娠反応陽性の際は、夫が自分の両親や仲の良い友達にすぐに私の妊娠のことをしゃべってしまったため、夫はその後の流産の報告が辛かったらしい。こうして身を持って妊娠の奇跡を理解した夫は今回の陽性反応はきちんと口を閉じてくれた。

胎嚢確認までの2週間は、強烈な空腹感と眠気で毎日辛かった。夜中に何度も空腹で起きてしまうし、でも眠たいし、というどうしたらよいか自分でも分からなくなるほど混乱した。そして心配なことに、受診日の2日前に少量ではあるが出血があった。「またダメかもしれない」と覚悟して望んだ当日、あっさり胎嚢確認が済んだ。心配していた出血もこれくらいの量なら問題ない、と言われほっとした。

そして、また2週間後の妊娠8週目の受診まで、食べづわりやら、眠気やら、出血やらで不安な日々を過ごした。そして何より、前回は8週目で胎芽が小さかったことで、流産の前兆が見えた。次の検診でも小さかったらどうしよう、と考えてしまうと余計に体調が悪くなっていく気がした。


迎えた8週目の診察。

出血は落ち着いたものの、まだ茶色いおりものが続いていた。先生にそのことを告げて内診台に上がる。不安である。

緊張の一瞬。

我が子はなんと、1.5mmに成長していた!

「なんだ、全然成長してるじゃん。」

そして、心拍も確認してくれた。想像しているよりも軽快なテンポだった。

「元気だね♪次回からここには来なくて大丈夫」

約1年ほど通い続けた不妊治療外来。車で30分くらいかけて通い続けた場所に来なくて良い日がくるとは。こんな日が私にも来るなんて、最近まで思ってもみなかったので、なんだか驚いてしまった。


そんなこんなで、私の妊活は終了しました。

妊活に励んで25ヶ月。

思うように結果が出ず落ち込んだり、立ち止まったりしながらも、目的に向かって少しずつ前進した25ヶ月でした。

不妊治療を通して、学んだことは本当にたくさんありました。それは、女性や男性の体の機能的なことについて教科書には載っていなかった情報だったり、世間的な不妊治療に対する風向きだったり、命を授かることがこんなにも奇跡できなことなんだということだったり。

私は約2年間だけの短い期間だったが、この時間のおかげで自分の人生がより濃くて深いものになり、また私自身の成長にとっても必要な時間だったのかもしれないと思っています。そして、この経験が後々未来お母さんやその子どもたちの教育に活かせるものになったとも考えています。もし、親戚や友達、職場のまだ若い未婚の後輩たち、さらに私の子どもなどが今後結婚して不妊に悩むことがあれば、きっと少しは気持ちに寄り添える自信がある。たったそれだけのことかもしれないけれど、たった少しの優しさが人の気持ちを楽にすることがあると知ったから、私はそれを大事にして生きていこうと思います。


これで、この妊活日和の記事は最後になります。この備忘録的な淡々とした記事が、これから不妊治療を始めようとしている方の参考に、少しでもなれば、幸いです。


ありがとうございました。



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