青い小さなあのお花
春先からホトケノザと一緒に草地に咲き始める青い小さなお花、オオイヌノフグリ。
私はこのお花が大好きです。小さいけれど青色がとても美しいし、何より春が来る喜びを実感させてくれます。
私は小さい頃、よく庭の草花や落ち葉で遊んでいました。おままごとではヨモギを石でつぶしてほうれん草のお浸しにしたり、石に赤い落ち葉を乗せてエビのお寿司にしたり。オオイヌノフグリは花びらをパラパラと「ふりかけ」でした。
先日、子どもたちと近所の公園に行きました。小さな公園ですが、枝垂れ梅や河津桜が咲き、花壇にはストックやプリムラがたくさん植えられていて花いっぱい。
息子とウルトラマンごっこなどをしていたのですが、突然「お花がいっぱいあるよ!ママお花好きだからお誕生日してあげるね!待ってて!」と興奮する息子。お花を摘んで私のところまで走ってきました。「ハイ!!」でも指先に摘まんだ茎にはお花がありません。「あれ〜??またとってくるね!」というのを5回くらい繰り返しました。
息子が見つけたのはオオイヌノフグリなのですが、摘んで走って私のところまで持って来る間に花が吹き飛んでしまい、がくの部分しか残っていないのでした。オオイヌノフグリはアサガオと同じように花びらが根元で一つに繋がっている合弁花なので、花びらが丸ごと飛んでなくなってしまったんですね。ほのぼのした思い出となりました。
こんなかわいいお花なのに名前が「大犬の陰嚢」なんて…。名前を変えて欲しいと願い続けて早30年。何かステキな呼び名を考えて使っていたら広まるんじゃないでしょうか。どんな名前がいいかなぁ。
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