オクトラサガスカ

「オクトパストラベラー」と「サガ スカーレットグレイス 緋色の野望」を比較。それぞれをオススメしたいプレイヤーとは?

ノンジャンル人生です。
先日「オクトパストラベラー」を無事完全クリアしました。最初は「サガスカーレットグレイス 緋色の野望」を購入するから今回はスルーするつもりでしたが、発売日が近くなり思い切って予約購入。見事自分のツボにハマるタイトルでした。いやー楽しかった。

じゃあサガスカを購入見送ったの?言われたら、NOです。もちろんこちらも買い、オクトラと同時並行で進めました。無印版の内容を聞いていたとはいえ、こちらもやはり面白い。8月半ばには、オクトラのプレイ時間の半分ほどプレイしていたという驚愕の熱中ぶりを発揮しました。

とはいえ、自分みたいにRPGに相当な思い入れがなければ、2つとも購入はしにくいはず。ということで、両方プレイしている自分が「オクトパストラベラー」と「サガスカーレットグレイス緋色の野望」それぞれどんな人に向いているかプレゼンしたいと思います。

どちらにも向いていない人

まずは先にこれから書いていかなければいけません。なぜならこの両作、どちらにも向いていない人がはっきりしているからです。

とにかく、「RPGはシナリオ以外興味はなく、戦闘が面倒くさい人」にはあまりオススメできません。オクトラとサガスカは両方ともシナリオ主導のRPGではなく、ゴリゴリ挑戦的なバトルバランスをしています。そこを勘違いしていると、不幸な事故が発生します。

オクトラの場合、メインシナリオはあくまで短編8作。適正なレベルは高く、どちらかといえばその間に用意された寄り道を楽しむRPGです。一方サガスカはダンジョンなどの要素を圧縮してシナリオの比率は上がっているものの、とにかく高難易度戦闘がゲームの大半を締めています。そしてシナリオ自体はいつものサガです。
(※いつものサガ=壮大なロマンが魅力だが、展開が淡白で唐突)

戦闘に関しては、どちらも一度の戦闘時間が長め。両方ともじっくり考える場面が多く、特にサガは通常戦闘でも容赦なく敗北します。ヌルくてもいいから手っ取り早くシナリオだけを進めるタイプ人には面倒に思えるかもしれません。また、そういったタイプが満足できる物語かどうかも疑問。話題になっているかと言って無理に手を出さないのが無難でしょう。

オクトパストラベラーは、じっくり世界観を遊び尽くしたい人にオススメ

「旅人」というタイトルを冠するだけあって、オクトラはまさに旅に比重を置いたRPGです。8人の物語の間に用意されたサブストーリーやサブダンジョンなど、さまざまな出会いが待ち受けます。

フィールドコマンドを仕掛けられるモブの住人は非常に多く、それぞれに生い立ちが用意され、とにかくやれることが多い。サブストーリーもいくつかか解決方法が用意されているものもあり、主人公を何人かクリアするだけでは本作の魅力を語り尽つくせません。

オクトラを遊び尽くすなら80時間ほど。その半分以上がメインシナリオ以外の要素なので、旅の途中の寄り道を時間をかけて楽しめる方にこそオススメです。探せば探すほど強力な装備やボスやジョブ、バックストーリーやキャラ同士の意外な繋がりなどの発見があります。逆を言えば、焦って進めるのは損かもしれません。

ちなみに8人の主人公の物語をワンプレイで網羅できることから、周回要素はありません。そのため一気に遊び切るつもりなら、パッケージ版にしてもいいと思います。(ただ、DL版を選んでも容量は3GBと少なめ)

以前のnoteはこちら。

サガスカは濃厚版サガを求める人、または戦闘大好きなRPG狂にオススメ

無印版発表当初は物議を醸したサガスカですが、強化移植版の「緋色の野望」では難点だったロードが改善し、追加要素やタッチUI対応などパワーアップしています。しかし、街やダンジョンマップが存在しないというかなりアグレッシブなゲームデザインのRPGなので、躊躇している方もいると思います。

もしあなたが既存のRPGをやりたいのならばそこまでオススメはしませんが、「俺はRPGではなくサガをやりたいんだ!!」と断言できる方は今すぐ買ってください

本作はフィールドマップを移動しながらイベントと戦闘を繰り返すRPGですが、ダンジョンなどがない代わりにサガシリーズのイベントと戦闘の魅力を徹底的に磨き上げています。

本作のフリーシナリオは「フリーワールドシステム」と呼ばれ、例え同じ主人公でも行動・選択次第で遭遇するイベントが全く変わり、かつシリーズの中でも膨大で把握できないほどのイベント数を誇ります。内容も河津節が利いており、壮大な世界観や奇妙なイベントなどおなじみのサガエッセンスは健在です。

バトルは、サガシリーズの魅力を更に突き詰めた内容。回復手段に頼ることが難しいシビアなバランスですが、敵の行動が把握できるため、どの順でどの技を叩き込むか考えた結果がダイレクトに反映されるなど、シリーズの中でもトップクラスの戦術性があります。

そこにおなじみ「ひらめき」や「星神の恩寵」など運の要素も絡まることで、起死回生の劇的展開が何度も起こりうる、恐ろしく中毒性の高いバトルが繰り広げられます。短時間でテンポ良く進められるせいで、一度ハマったらいつの間にか時間が溶けるので注意が必要です。

オクトラと違い、4人の主人公から主人公を一人選んで進めるゲームであり、1人のクリアまでは60時間ほどと聞いています(自分は現在未クリアですが、すでに50時間超)。主人公全員で挑むなど本格的にやり込みたいユーザーなら、ディスク交換の必要がなく気が向いたときにやれるDL版をオススメします。こちらも3GB程度と少なめです。(ハードにより容量は違います)

Nintendo Switch版

PlayStation4版

以上。

そういえばオクトラが発売後に話題になった際に「ロマサガ」シリーズとよく比較されましたが、実際プレイしてみると近くとも遠い印象。

雰囲気は「エルダーズスクロール」シリーズと「ロマサガ」シリーズを合わせたような感じで、戦闘は同チームの「ブレイブリーデフォルト」の系譜。育成はSFC期のドラクエやFFのようなオーソドックスさ。フィールドコマンドは、開発のアクワイアらしい自由さ。オクトラは様々なゲームに似ていますが、核の部分は独自の路線を敷いている印象です。そういった面を考えると、サガを楽しみたい人はやはりサガを選ぶのがいいと思います。

ということで、もしどちらか、または両方気になった方が入れば参考にどうぞ。ではでは。

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