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ホールズ

今朝は台風のせいか
気持ち気温が落ち着いている


8月の運動不足を解消するため
簡単に身支度をして
近所のお山へと向かう


コンクリートに囲まれた
都会に住んでいるが
そのお山の上には
大きなお寺がある
都会のオアシスだ


汗をかくため
山道の階段を上り下り
草の道を行ったり来たり
編み物で凝った身体を
ほぐしながら
歩きまくる

ウォーキングをしながら
思い出した子供の頃の記憶


ふっと
「アメを舐め終わった奴は先に帰れ」と
たっちゃんの言葉を思い出す



子供の頃、夏になると
近所の4家族で山中湖にある別荘へ
泊まりに行っていた
母子のみで。


朝起きると
母親たちはせっせと
12人分の食事の用意を始める


男児6人、女児2人
8人の子供の中で私は一番のチビ。


母親たちは
食事の用意ができるまで
散歩に行ってらっしゃいと
寝起きの子供達の口に
キャンディの『ホールズ』を入れ
舐め終わったら帰って来なさい
と言った


寝起きのまま
8人で山道を下り
しばらくすると
ガリゴリ、、 ガリゴリ、、
と聞こえてくる


ガキ大将のたっちゃんが
その音を聞き逃すわけがない


「おい!!アトル!!
お前舐め終わっただろ、先帰れ」
たっちゃんは眉を吊り上げ
アト君に言う


なんと
いつも優しく物静かなアト君が
アメをガリゴリ噛んでしまったのだ


一番チビのわたしは
自分じゃなくてよかったと
4つ上のなおこお姉ちゃんの
手を握った


誰しもがもしも自分だったら。。
と幼心に思ったのか
もうお腹が空いたからと
結局みんなで帰った。


ガキ大将のたっちゃんは
2つ上のお兄さん
生まれた頃からの
幼馴染
たっちゃんとのエピソードは
数えきれない
今後もきっと登場するだろう。


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