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君が"いた"ことが宝石になった日

死んじゃった犬の話をすると、
悲しい気持ちにさせちゃうかなって思って
気まずくならないようにまわりくどい言葉を使うから、うまく話せないなんてことがよくある。

それでも私は犬の話を懲りずにしちゃうし、気づいたら話してるのは、私の過去のいろいろな記憶に存在があってぐるぐる複雑に、でも確かに紐づいているからだと思う。

犬が死んでしまったあと、新しくペットを迎えていないから、もう飼わないの?と聞かれることもよくある。

動物は人間より寿命が短い。いつかお別れが来るのが分かっているから飼わないという意見もあるけれど、そう考えたことはない。
終わりを見ていたら何も始まらないと思う。何事も同じ。だから飼っていない理由はこれではなくて

良い出会いがあれば動物と暮らしたい気持ちはあるけれど踏み出せていないのは多分、
まだどこかで寂しいままでいたいから?
寂しいままでいることが私を大丈夫にしていたような気がする
それに何でもいいわけじゃないんだ、人間関係と同じで、人と犬の関係だって様々だ。


いなくなったら
形がなくなって見えなくなって触れなくて
実感するのが難しくなっちゃうから
空気を撫でて名前を呼んだ。
いたってことを話して分かりたかっただけ

🌊

ずっとドラマは録画派で
今やっと海のはじまりを観ている。
ちゃんと観ようとおもってずっと温めていたら夏は終わって秋が来た。

私の名前にも季節が入ってる。
津野くんと同じで漢字は違う 
水季と海ちゃんの名前は水で少しお揃いで、
それも私とほとんど同じで嬉しくなった。
私はさんずいのおそろい
両親がたまたまお揃いだったから私も仲間に入れようと思ったらしい。
海ちゃんと同じように、家族の名前を並べて自由帳に書いて周りの人たちに自慢していた時があったなあ。

11話、いるといない、いたといなくなったの下りで、死んじゃった犬のことを思い出して、この文章を書いている。


当時の私が大丈夫になるために、繰り返し何度も聞いていた曲
歌おうとすると声が震えて歌えなかった曲がBUMP OF CHICKENの宝石になった日


海ちゃんと夏くんにとっての絵本や写真は、私にとってのこの曲と同じような感じなのかなと勝手に思った。
ドラマの最終回、終わりが寂しくてなかなか観れないことが多いけど、ちゃんと見届ける。

このお話は、きっと終わらないで日常に続いていくものがあると思うから。

増えていく君の知らない世界
増えていく君を知らない世界
君を知ってる僕は
会いたいよ

宝石になった日 BUMP OF CHIKEN

応えがなくても 
名前を呼ぶよ
空気を撫でたよ 
君の形に

あの温もりが
何度も聴いた声が
君がいたことが宝石になった日

忘れないから笑っていける
涙越えてもずっと君といる

宝石になった日 BUMP OF CHIKEN

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