君が"いた"ことが宝石になった日
死んじゃった犬の話をすると
悲しい顔をされてしまう。
悲しい気持ちにさせたくなくて
まわりくどい言葉を使うからうまく話せない。
私の生活には犬がいた時間があって
それは私に紐づいていて、自分のことを話すみたいに犬の話はたくさん出てくるから
まわりくどいながらに結局喋ってる。
もう犬飼わないの?と聞かれたこともあった。
死んじゃったから新しい犬を飼おうとは思えず、それは同じイヌでも違う犬じゃんということで、またそれ以前に私は
いなくなったことを感じたかった。
寂しいままでいたかった。
あと、虹の橋で待ってるとかは人間にとって都合が良すぎて綺麗事にしか思えなかった。
いない今じゃなくて
いたことを話したいだけ
ちゃんといたんだよってことをずっと分かっていたいからなのかな
いなくなったら
形がなくなって見えなくなって触れなくて
実感するのが難しくなっちゃうから
🌊
ずっとドラマは録画派で
今やっと海のはじまりを観ている。
ちゃんと観ようとおもってずっと温めていたら夏は終わって秋が来た。
私の名前にも季節が入ってる。
つのくんと同じで漢字は違うけど。
水季と海ちゃんの名前が、水で少しお揃いなのも、私とほとんど同じで嬉しくなった。
両親がたまたまお揃いだったから私も仲間に入れたらしい。
海ちゃんと同じように自由帳に書いて周りの人たちに自慢していた時があったなあ。
11話を観たら4年前に死んじゃった犬のことを思い出して、宝石になった日を聴き直していながらこの文章を書いてる。
繰り返し聞いて大好きで、でも歌おうとすると声が震えて歌えなかった曲、
今なら歌える。
海ちゃんと夏くんにとっての絵本や写真は、私にとってのこの曲と同じような感じなのかなと勝手に思った。
ドラマの最終回、終わりが寂しくてなかなか観れないことが多いけど、ちゃんと見届ける。
このお話は、きっと終わらないで日常に続いていくものがあると思うから。
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