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getting old と growing oldの違い

《歳の取り方》には2つあるって、ご存知ですか?
私は授業で高齢者の分野を扱うときに、生徒たちにこう問いかけてから授業をスタートします。
たいてい、生徒たちはポカンとして、どういうこと??
また、何を言ってるの先生、毎回毎回訳の分からない質問して〜とざわつきます。
そうなったらシメタもの。
私はニヤリとして解説し始めるのです。

今日お誕生日の人はいますか?
じゃあ、昨日の人は?明日の人は?
あ、いた!おめでとう!何歳になりましたか?
16歳?じゃあ、A君は今日までどんな風に生きてきた?
生まれてから今日までよ。
はい、今すぐ思い出して!すぐすぐ!
え?特に何も考えてないって。
そうですか〜ありがとう(^^)

はい、今のA君のお話は、getting oldです。
何にも考えなくても、毎日ご飯食べて、学校に来て、部活して、お風呂に入って、寝て、また次の日に起きて…と繰り返す毎日を16年間続けたら、もれなく16歳になります。
でもね、歳の取り方には、もう一つあるの。
黒板に書くよ。
と言って私はいつもより大きめの字でゆっくりとこう書きます。

growing old

あー!と、勘のいい生徒たちは一斉に反応してくれます。
同じ歳を取るにも、毎日、目の前のことを繰り返すだけではなく、日々成長しようと意識することで、歳の取り方って変わってこない?というお話です。
どっちがいいってことではありません。
これは私のオリジナルではなく、私が大学時代に家族福祉研究室に所属していたときに、ワークキャンプでお世話になった群馬県榛名にある新生会という福祉施設の当時の理事長原慶子先生から伺ったお話です。
ここ新生会で生活されている高齢者の方々はgrowing oldされた方々ばかりです。とお話してくださったときに伺いました。
その時の私の衝撃は今でも忘れられず、将来、教師になったら絶対生徒たちに話そう!と思い、お話を伺って30年近く経った今でも毎年生徒たちに語り続けています。
私がこの授業の最後に生徒たちに問いかける質問はもちろんこうです。
あなたは、getting old しますか?
それとも、growing oldしますか?

Have a lovely day!
写真は、3歳初舞台の私です。

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