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山上憶良(やまのうえのおくら)
憶良といえば、高校生の時に習った貧窮問答が思い出されます。鼻びしびしにというフレーズだけがすぐ思いうかび私には貧窮問答の代表的単語になっています。
万葉集の中でも異色の歌人だった様です。
私の好きなうたは、
(803)銀(しろがね)も金(くがね)も玉もいかにせむ
優れる宝 子にしかめやも
全くその通り!!世の中の親はほとんどそう思っているのではないでしょうか?
(804)世の中の、すべなきものは年月のわたるが如し、追いくるものは百草にせめより来たる
この世の中が何とも仕様のないものであることは、まず年月は流れる様に去っていくことだ。あとを追ってくるものは、色々とおしよせてくる。(訳 桜井満さん)
年をかさねてくると、このうたはウーン…その通りと感じる。
1997.11
筑紫万葉の旅をしました。
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(337)憶良らは、今は罷(まか)らむ 子泣くらむ
それその母も吾を待つらむぞ
憶良が宴会から退出する時のうた。
あの時代に子煩悩で、子育てに参加している様子がよくわかり、憶良はやっぱり素晴らしい歌人であり、父親でした。
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