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大伴家持(おおともやかもち)

万葉集の編纂(へんさん)に携わった一人です。
万葉集を代表する歌人の一人として豊かな才能にめぐまれていました。
(4516)万葉集巻末のうた。

新しき年の始めの初春の
今日降る雪のいやしけ吉事(よごと)

新しい年の始めの初春の今日降る雪の様に
よい事がかさなります様に(因幡国庁で)

30代の終り頃から習字を習い始めたのは
年賀状を毛筆で出したいと思ったのがきっかけでした。かな文字のお手本にこのうたがありました。
年賀状に合ううただと思いましたがこの時は家持のうただとは知りませんでした。

1998月11月、島取の因幡国庁跡のこの歌碑をおとづれることになり、このうたが4519首の最後を締めくくる家持のうただとしりました。

(4097)
天皇(すめろぎ)の御代(みよ)栄えんと
東(あづま)なる 陸奥山(みちのくやま)に
金(こがね)花咲く

天皇の御代が栄えるであろうと東国の
陸奥(むつ)の山に黄金の花が咲くことよ
(聖武天皇大仏建立の時に東北で金がとれた時)
この歌碑をおとづれ1999年10月 東北
涌谷(わくや)黄金神社に旅をしました.ここで砂金堀を経験した記憶があります。
このうたを詠んだ時は、家持は、越中の国司でした。

2004年、先生と友人と4人で越中の国庁をおとづれる旅をしました。

(4150)朝床に聞けば 遥けし射水川 朝漕ぎしつつ歌う船人
訳 遠くから朝漕ぎながら歌っている船人の声が聞こえる


高岡 氷見 雨ふらし海岸等 家持さんの
おかげであちこち旅出来たなーと想い出沢山です。冒頭の写真は、雨降らし海岸です。ちなみに、ここは、平安末期義経と弁慶達が頼朝の兵に追われ、立ち寄ったところだと言う事で、瞼の裏に、その姿が浮かび、改めて哀れを感じました。この時は、残念ながら、期待していた海岸の向こうに立山連峰を見ることは、出来ませんでしたが、帰りの列車のなかから、雪化粧の山並みを見ることができました。次は、山上憶良。

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